Backup

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Classic/VPC環境で利用できます。

NAVERクラウドプラットフォームの Backupを利用してデータマイグレーションを実行できます。

参考

Classic/VPC環境でゾーンの制約なく利用できます。ただし、韓国リージョン内のマイグレーションのみ可能です。

Backupを利用したデータマイグレーション

Backupを利用してサーバ間のデータをマイグレーションするには、次の手順を順に行います。

リソース作成とエージェントインストール

バックアップサービスを利用するには、まず最初にリソースを作成する必要があります。
リソースは、バックアップを行うサーバを選択してバックアップリソースとして作成する過程であり、リソースを作成する方法は次の通りです。

  1. NAVERクラウドプラットフォームコンソールの Region メニューや Platform メニューから利用中の環境をクリックします。

  2. Services > Storage > Backup メニューを順にクリックします。

  3. Backup > Resource メニューを順にクリックします。

  4. 保有中のリソースがない場合、 [リソース作成] ボタンをクリックします。

  5. 個人情報の収集および利用約款を読んで同意した後、 [確認] ボタンをクリックします。

  6. リソース名を入力します。

    • 英小文字、数字、記号「-」を組み合わせて3~30文字で入力します。
  7. ゾーンを選択します。

  8. バックアップするサーバを選択します。

    • VM、BMの中からバックアップサーバを選択します。
  9. ホスト名を設定します。

    参考
    • Windowsサーバの場合、ホスト名と同じでないとバックアップエージェントが正常にインストールされません。入力しない場合は、サーバ名が入力されます。
    • Windowsサーバの場合、WMIポートの設定が必要です。WMI Port固定を参照して設定します。
  10. インストールするエージェントのタイプを選択します。

    • DataDB を選択でき、複数選択もできます。
    • Data : OS領域を除くすべてのデータ領域に対してバックアップを実行
    • DB : VMにインストールされた DB領域に対してバックアップを実行(サポート DB: MSSQL, MySQL, PostgreSQL)
      • サーバが Linux OSの場合、mssql agentはインストール不可
  11. IDとパスワードを入力します。

    • エージェントインストール時にリソースサーバにアクセスするためのワンタイムログイン情報です。ワンタイムログイン情報は別途保存されません。
    • ID: 英数字、記号「-」、「_」を組み合わせて256文字以内で入力します。
      • DBエージェントを使用するためのアカウント要件
        • SSQL Server User: administratorsグループに属していて、sysadmin権限を持つこと(Windows認証方式)
        • MySQL Server User: OS admin権限の NT/Linuxユーザーと SA権限を持つユーザー
        • PostgreSQL Server User: admin権限を持っている postgresユーザー
    • Linuxの場合
      • rootアカウントで agentをインストールします。
      • rootアカウントを使用できない場合、バックアップエージェントインストール用のアカウントに対し、以下のように設定します。バックアップエージェントのインストール完了後、付与した root権限は削除してください。
        エージェントインストール用として使用するアカウント: test01 
        [root@backup-linux01 ~]# vi /etc/sudoers 
        ## Allow root to run any commands anywhere 
        root    ALL=(ALL)       ALL 
        test01  ALL=NOPASSWD:   ALL
        
    • Windowsの場合
      • administratorアカウントを使用する必要があります。
      • administratorアカウントが使用できない場合は、エージェントインストール用に使用するアカウントに administrator権限を付与してください。バックアップエージェントのインストール完了後、付与した administrator権限は削除してください。
  12. [次へ] ボタンをクリックします。

  13. リソースを作成する情報を最終確認してから [リソース作成] ボタンをクリックします。

    • DBタイプのエージェントをインストールした場合、リソース作成後に [DBインスタンス追加] ボタンをクリックして DB情報を追加入力します。
参考

リソースとエージェントの管理に関する詳細は、リソースとエージェント管理をご参照ください。

保存場所と保存場所ポリシー作成

バックアップデータの保存場所を作成し、ここに適用するポリシーを設定します。

保存場所(Storage)

保存場所は、バックアップデータが保存される保存場所空間です。バックアップ保存場所を使用する方法は、次の通りです。

保存場所作成

保存場所はゾーンごとに1つだけ作成できます。保存場所を作成する方法は、次の通りです。

  1. NAVERクラウドプラットフォームコンソールの Region メニューや Platform メニューから利用中の環境をクリックします。
  2. Services > Storage > Backup メニューを順にクリックします。
  3. Backup > Storage メニューを順にクリックします。
  4. [保存場所作成] ボタンをクリックします。
  5. 作成する保存場所情報を設定し、 [次へ] ボタンをクリックします。
    • 保存場所名 : 英小文字、数字、記号「-」を使用して、先頭の文字列は英字の3~30文字以内で入力
    • ゾーン : KR-1、KR-2の中から選択
  6. 保存場所情報を最終確認し、 [作成]  ボタンをクリックすると保存場所が作成されます。

保存場所削除

作成された保存場所を削除する方法は、次の通りです。

  1. NAVERクラウドプラットフォームコンソールの Region メニューや Platform メニューから利用中の環境をクリックします。
  2. Services > Storage > Backup メニューを順にクリックします。
  3. Backup > Storage メニューを順にクリックします。
  4. 保存場所リストから削除する保存場所をクリックして選択した後、 [削除] ボタンをクリックします。
  5. 削除対象の保存場所情報を確認し、 [削除]  ボタンをクリックします。
    • 保存場所を削除する前にポリシー(Policy)、ジョブ(Job)、スケジュール(Schedule)、Vault冗長化バックアップ(Remote Backup)の設定履歴をすべて削除してください。

ポリシー(Policy)

バックアップのためには、バックアップデータが保存される保存場所に対するポリシーを設定する必要があります。ポリシーを設定する方法は、次の通りです。

ポリシー作成

  1. NAVERクラウドプラットフォームコンソールの Region メニューや Platform メニューから利用中の環境をクリックします。
  2. Services > Storage > Backup メニューを順にクリックします。
  3. Backup > Storage メニューを順にクリックします。
  4. 作成された保存場所リストが表示されます。削除する保存場所を選択し、 [削除]  ボタンをクリックします。
  5. 削除対象の保存場所情報を確認し、 [削除]  ボタンをクリックします。
    • 保存場所を削除する前にポリシー(Policy)、ジョブ(Job)、スケジュール(Schedule)、Vault冗長化バックアップ(Remote Backup)の設定履歴をすべて削除してください。
  6. Backup > Policy メニューを順にクリックします。
  7. [ポリシー作成] ボタンをクリックします。
  8. 作成するポリシー情報を設定し、 [次へ] ボタンをクリックします。
    • ポリシー名 : 英小文字、数字、記号「-」を使用して、先頭の文字列は英字の3~30文字以内で入力
    • 保管期間 : バックアップ周期の最低2倍以上に設定
      • デフォルト値は7日で、最大365日まで設定できます。
        • 例) 日間バックアップの場合は最低7日以上保存、週間バックアップの場合は最低14日以上保存、月間バックアップの場合は最低60日以上保存
    • ゾーン : KR-1、KR-2の中から選択
  9. ポリシー情報を最終確認して [作成]  ボタンをクリックすると、ポリシーが作成されます。

状態確認

ポリシーの状態を確認でき、その情報は次の通りです。

  • 作成完了、作成中、削除中

ポリシー修正

ポリシーを修正する方法は、次の通りです。

  1. NAVERクラウドプラットフォームコンソールの Region メニューや Platform メニューから利用中の環境をクリックします。
  2. Services > Storage > Backup メニューを順にクリックします。
  3. Backup > Policy メニューを順にクリックします。
  4. ポリシーリストから削除するポリシーをクリックして選択した後、 [修正] ボタンをクリックします。
    • 選択したポリシーの保管期間を修正できます。
  5. 保管期間を修正し、 [修正] ボタンをクリックします。

ポリシー削除

ポリシーを削除する方法は、次の通りです。

  1. NAVERクラウドプラットフォームコンソールの Region メニューや Platform メニューから利用中の環境をクリックします。
  2. Services > Storage > Backup メニューを順にクリックします。
  3. Backup > Policy メニューを順にクリックします。
  4. ポリシーリストから削除するポリシーをクリックして選択した後、 [削除] ボタンをクリックします。
    • 選択したポリシーを削除します。ポリシーを削除する前にジョブ(Job)、スケジュール(Schedule)、Vault冗長化バックアップ(Remote Backup)の設定履歴をすべて削除してください。

バックアップジョブとスケジュール

バックアップを実行するジョブを作成し、ジョブスケジュールを計画・管理します。

ジョブ作成

バックアップジョブを作成する方法は、次の通りです。

  1. NAVERクラウドプラットフォームコンソールの Region メニューや Platform メニューから利用中の環境をクリックします。
  2. Services > Storage > Backup メニューを順にクリックします。
  3. Backup > Job メニューを順にクリックします。
  4. [ジョブ作成] ボタンをクリックします。
  5. ジョブ名を入力し、リソース、バックアップ対象のタイプ、バックアップ対象のパス、ポリシーを選択します。
    • ジョブ名 : 英小文字、数字、記号「-」を使用して、先頭の文字列は英字の3~30文字以内で入力
    • リソース : Backup > Resource メニューのリソースから選択
    • バックアップ対象のタイプ : DataDB (MSSQL、MySQL、PostgreSQL)のうち1つを選択
      • バックアップ対象のタイプを DBに選択すると、DBインスタンスを追加で選択します。
    • バックアップ対象のパス
      • バックアップ対象のタイプが Data の場合、File Systemで選択します。
      • バックアップ対象のタイプが DB の場合、テキストで入力します。
    • ポリシー
  • バックアップ対象のタイプが Data の場合、ポリシーリストから選択します。
  • バックアップ対象のタイプが DB の場合、DBインスタンスのポリシーと同じです。
    • 関連付け保存場所 : ポリシーと関連付けられている保存場所
  1. ジョブ情報を最終確認し、 [作成] ボタンをクリックします。

ジョブ設定

  1. NAVERクラウドプラットフォームコンソールの Region メニューや Platform メニューから利用中の環境をクリックします。
  2. Services > Storage > Backup メニューを順にクリックします。
  3. Backup > Job メニューを順にクリックします。
  4. 作成されたジョブリストで設定・管理するジョブをクリックして選択し、 [設定]  ボタンをクリックします。
  5. [ジョブ(Job)][スケジュール(Schedule)][ジョブ履歴(Job History)] タブメニューの中から目的のメニューをクリックしてジョブを修正します。
  • ジョブ(Job) : バックアップ対象のパスを修正できます。(その他の項目は修正不可)
  • スケジュール(Schedule) : スケジュールを新たに作成したり、過去に設定されたスケジュールを削除できます。
  • ジョブ履歴(Job History) : ジョブを実行した履歴を確認できます。
  1. ジョブを修正してから [保存] ボタンをクリックします。

即時バックアップ

バックアップをすぐに実行する方法は、次の通りです。

  1. NAVERクラウドプラットフォームコンソールの Region メニューや Platform メニューから利用中の環境をクリックします。
  2. Services > Storage > Backup メニューを順にクリックします。
  3. Backup > Job メニューを順にクリックします。
  4. ジョブリストからバックアップするジョブをクリックして選択し、 [即時バックアップ]  ボタンをクリックします。
  5. ジョブ、ポリシー、関連付け保存場所を確認してから [実行] ボタンをクリックしてすぐにバックアップを行います。
    • 即時バックアップは、フルバックアップ方式で行います。

ジョブ削除

登録したジョブを削除する方法は、次の通りです。

  1. NAVERクラウドプラットフォームコンソールの Region メニューや Platform メニューから利用中の環境をクリックします。
  2. Services > Storage > Backup メニューを順にクリックします。
  3. Backup > Job メニューを順にクリックします。
  4. ジョブリストから削除するジョブを選択し、 [削除]  ボタンをクリックします。
    • 選択したジョブを削除します。ジョブを削除する前にスケジュール(Schedule)、Vault冗長化バックアップ(Remote Backup)、復元(Restore)の設定履歴をすべて削除します。

スケジュール(Schedule)

バックアップのためには、ジョブを実行するスケジュールを計画・管理します。スケジュールの使用方法の詳細は、スケジュール(Schedule)をご参照ください。

バックアップデータ復元

バックアップデータを希望する場所に復元します。

復元(Restore)

復元機能を使用して、希望する時点の特定のデータを目的のリソースに復元できます。復元方法は次の通りです。

復元時の制約事項

NAVERクラウドプラットフォームの Backupを使用し、他のサーバに復元する場合、次のような制約事項があります。

  1. 共通
    • 復元するサーバにバックアップ agentをインストール
    • DBの復元時に既存の DBコネクションが維持されている場合、復元を実行しない
  2. File System
    • 別途の制約事項なし
  3. MSSQL
    • OSの種類同一
    • DBバージョン同一
    • バックアップ agentバージョン同一
  4. MySQL
    • OSの種類同一
    • OSバージョン同一
    • DBバージョン同一
    • バックアップ agentバージョン同一
    • saアカウントとパスワード同一
  5. PostgreSQL
    • OSの種類同一
    • OSバージョン同一
    • DBバージョン同一
    • バックアップ agentバージョン同一

復元作成

バックアップデータの復元ジョブを作成する方法は、次の通りです。

  1. NAVERクラウドプラットフォームコンソールの Region メニューや Platform メニューから利用中の環境をクリックします。
  2. Services > Storage > Backup > Restore メニューを順にクリックします。
  3. [復元設定] ボタンをクリックします。
  4. 復元するデータソース情報を設定します。
    • ソースリソース、ジョブ(Job)、ソース保存場所、復元時点、復元対象を選択します。
      • ソースリソース: リソースがない、または過去にバックアップが行われた履歴がない場合、復元不可
      • ジョブ: ジョブがない、または過去にバックアップが行われた履歴がない場合、復元不可
      • ソース保存場所: ローカル保存場所、Vault保存場所の中から、バックアップのソースデータを読み取る保存場所を選択
        • ローカル保存場所: ジョブで設定した保存場所
        • Vault保存場所: ジョブで設定した保存場所とは別に冗長化して保存した保存場所
      • 復元時点: 直近のバックアップ時点、直接指定(時点選択)を選択します。
        • 直近のバックアップ時点: 最も直近にバックアップした時点を復元
        • 直接指定: 過去にバックアップした時点から選択して復元
      • 復元対象
        • バックアップタイプが Dataの場合、File Systemリストから選択
        • バックアップタイプが DBの場合、DBリストから選択
  5. 復元するターゲットリソース情報を設定します。
    • 復元するリージョン/プラットフォーム/ゾーンを選択します。
    • ターゲットリソース(復元対象のリソースサーバ)を選択します。
      • リソースの登録とエージェントのインストールを完了すると、ターゲットリソースとして設定できます。
      • Classicプラットフォームの場合、VPCサーバで復元できます。
      • VPCプラットフォームの場合、Classicサーバで復元できます。
    • バックアップタイプが DBの場合、ターゲット DBのインスタンスリストから DBインスタンスを選択します。
    • 復元位置を選択します。
      • バックアップタイプが Dataの場合、File Systemリストから選択します。
      • バックアップタイプが DBの場合は次の通りです。
        • MSSQL: 復元する位置をテキストで入力
        • MSQL, PostgreSQL: 復元するデータソースで設定した復元対象が復元場所として自動設定
  6. 復元設定情報を最終確認し、 [復元開始] ボタンをクリックします。
  7. 復元が完了したら、復旧データを確認します。
参考

復元に対する結果をレポートで確認できます。レポート機能についての詳細は、レポート(Report)をご参照ください。

WMI Port固定(必須)

Windowsサーバを使用してリソースを作成する場合、WMIの固定ポートを設定する必要があります。設定する方法は次の通りです。

  1. cmdウィンドウを管理者権限で実行します。

  2. Windows Management Instrumentationサービスを自動実行モードで起動します。

    # winmgmt -standalonehost
    
  3. Windows Management Instrumentationサービスの停止後に再起動します。

    # net stop Windows Management Instrumentation
    # net start Windows Management Instrumentation
    
  4. ウィンドウファイアウォールのアウトバウンドルールに、24158ポートオープンを設定します。

    # netsh firewall add portopening TCP 24158 WMIFixedPort
    

    resource_agent_1