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返答の入力
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Classic/VPC環境で利用できます。
入力した質問に対する返答を入力します。返答フィールドには、チャットボットが返すメッセージを直接入力することもできますが、条件、ユーザー変数、事後動作を設定して様々な返答タイプを入力することもできます。質問だけ入力されて返答は入力されていない会話は、未完成会話と認識されてモデル学習対象から外され、失敗メッセージが返される可能性があります。
返答入力モードには一般編集モードとJSON編集モードがあります。
- 一般編集モード:チャットボットで提供しているあらゆる返答タイプを用いて編集を行います。
- JSON編集モード:連続返答やあらゆる必須項目を入力しなければならない複雑な返答タイプを他の会話にコピーする際に活用します。JSON編集モードで作成する方法は、JSON編集方法をご参照ください。
返答条件の設定
ANDやOR論理式を用いて様々な返答条件を設定できます。最大5つのAND条件と最大10のOR条件を含め、最大50の条件を設定できます。
設定した条件の優先順位
- 条件設定された返答が条件設定されていない返答より優先して返されます。
- 複数の条件が追加された場合はすべての条件を満たすときにのみ返答が返されます。
- 2つ以上の返答に設定された条件が同時に満たされる場合は返答をランダムで返します。例えば、返答1に[火曜日]条件を設定して返答2に[12/25]日付条件を設定した状態で12月25日が火曜日であれば、両方の返答が条件を満たすので、返答1と返答2の中からランダムで選択して返します。
- 条件を満たす返答がない場合、失敗メッセージが返される可能性があります。
時間・日付条件
- 時間条件:特定の時間帯でのみ応答する返答を設定できます。
- 曜日条件:特定の曜日にのみ応答する返答を設定できます。複数の曜日を選択できます。
- 日付条件:特定の日付にのみ応答する返答を設定できます。
エンティティ条件
ユーザーが特定のエンティティを発話したり、発話しなかった場合にのみ返答を返すように設定できます。エンティティの追加方法は、エンティティをご参照ください。
フォーム条件
特定の選択肢型フォームに対してユーザーが選択したボタンを記憶し、特定のボタンを選択したり、選択しなかったユーザーにのみ応答する条件を設定できます。
ユーザー変数
ユーザー変数に入れられた値を基準に条件を分岐できます。条件分岐の基準になる値に文字列、数字を入力できます。また、@、*を入力してエンティティまたは他のユーザー変数を活用することができます。
ユーザー変数のタイプが数字である場合、値のタイプが文字列であれば条件は動作しませんので、ご注意ください。
カスタムV1.0
APIを呼び出して直接カスタムした条件を返答に対して設定できます。条件を検証するAPI URLを入力してください。入力されたAPI URLで{"valid":true}の値を渡した場合にのみ返答します。
呼び出しの際に渡される項目は以下のとおりです。
HttpMethod: GET
Http Headers: {
X-KAA-USERKEY=4d4cf7425f5b4769807fb4cba66bd987,
X-KAA-USERID=9ff4-b49e74ea22e4
}
body ={}
値 | 説明 |
---|---|
X-KAA-USERKEY | ハッシュされたユーザーキーの値を伝達 |
X-KAA-USERID | ユーザーのoriginal userIdが含まれている |
返答時に渡す項目は以下のとおりです。
{
"valid": true
}
値 | タイプ | 必須の有無 | 説明 |
---|---|---|---|
valid | boolean | Y | このタグが有効かどうかを把握 |
カスタムV2.0
APIを呼び出して直接カスタムした条件を返答に対して設定できます。条件を検証するAPI URLを入力してください。入力されたAPI URLで特定のstring値を渡した場合にのみ返答します。カスタム条件V2.0応答時にはユーザー変数を取得できます。
呼び出しの際に渡される項目は以下のとおりです。
{
"userId": "string",
"userKey": "string",
"userVariables": {
"people": {
"value": "17",
"typ": "NUMBER"
},
"name": {
"value": "[default] olive (end of user variable)",
"typ": "TEXT"
},
"age": {
"value": "30",
"typ": "NUMBER"
},
"date": {
"value": "{\"year\":2020, \"month\":6, \"day\":5, \"name\":\"olive\"}",
"typ": "JSON"
},
"time": {
"value": "{\"hour\":17, \"minute\":6}",
"typ": "JSON"
}
}
}
値 | タイプ | 必須 | 説明 |
---|---|---|---|
valid | String | Y | CustomTagに登録されているURLの呼び出し結果を表示 ビルダーで入力した値と照合してその条件が有効かどうかを把握する |
userVariable | Array[Object] | N | ユーザー変数を変更するために使用できる |
userVariable.name | String or Long | Y | 変更後のユーザー変数名 現在、JSONの場合は値を一つひとつ修正する必要がある。「.」を区切り文字にしてJSON内のフィールドを指定 |
userVariable.value | String | Y | 値。テキストか数字 |
userVariable.type | String | Y | userVariableのタイプを明示。 文字列タイプの場合はTEXT、数字タイプの場合はNUMBER、JSONタイプの場合はJSONと入力 |
userVariable.action | String | Y | 動作を指定。数字の場合にのみEQ、ADD、SUBを入力できる。その他の場合はEQのみ入力可。 - EQ:既存ユーザー変数の値の代わりにvalueを入力 - ADD:既存ユーザー変数の値 + value演算を行ってから保存 - SUB:既存ユーザー変数の値 - value演算を行ってから保存。 |
userVariable.valueType | String | Y | userVariable.valueのタイプを明示。TEXTまたはNUMBERと入力できる |
返答時に渡す項目は以下のとおりです。
{
"valid": "string",
"userVariable": [
{
"name": "clientName",
"value": "佐藤一郎",
"type": "TEXT",
"action": "EQ",
"valueType": "TEXT"
}
]
}
ボイス設定
- ボイス設定を基準に条件をチェックできます。
- ボイスのVolume、Speed、Pitch、Alphaの値が最小か最大かを判断して条件を分岐させることができます。
例えば、ユーザーがチャットボットに「音をもっと大きくしてください、もう少しゆっくり話してください」といったリクエストをした場合、声の音量を調整するシナリオを設計するには、以下のようにボイス設定とボイス設定条件を活用して会話を作成します。Volumeの値を上げる場合を例に挙げて説明します。同じ方式でSpeed、Pitch、Alphaに対する詳細条件を設定できます。
- 「ボリュームを上げる会話」を作成します。
- .質問に、「音をもっと大きくしてください。」、「声を大きくして」といった発話を登録します。
- 返答に「声を大きくします。」を登録します。
- 返答領域の [ボイス] をクリックし、ボイス設定画面でVolumeの値を「現在より大きく」、「+1」に設定します。
ボイスVolumeの値は0からスタートして10までしか上げられないため、現在のボイスのVolumeが10である場合はユーザーが「音をもっと大きくしてください」と発話してもチャットボットはVolumeの値をさらに上げることができません。そのため、「ボイス設定条件」を追加して「ボイスのVolume」が既に最大値に達している場合は「Volumeが既に最大値になっています」という返答を返すように設定します。
現在「Volume ≠ 最大値」であれば音をさらに大きくできる状態なので、「声をもっと大きくします」といった返答を設定できます。
「Volume = 最大値」であれば音をさらに大きくできない状態なので、「Volumeが最大になっています」といった返答を設定できます。
返答タイプ別の入力方法
現在、基本返答、画像返答、マルチリンク返答、選択肢型返答、Flexメッセージ返答、LINEスタンプ返答、オーディオ返答など、様々な返答タイプをサポートしています。メッセンジャーと連携されている場合は、そのメッセンジャーがサポートする返答コンポーネントの形に変換して提供されます。
作成した返答タイプによっては一部のメッセンジャーで返答を提供しない場合もありますので、チャットボットを開発する前にご確認ください。
基本返答
基本返答はテキスト型返答タイプです。チャットボットが返答する文を直接作成します。一般メッセージとして作成しても構いませんが、特殊文字を活用してアクションメソッド、スロット、ユーザー変数、LINE絵文字などを追加することもできます。
- アクションメソッドを挿入するには、返答入力欄に$と入力します。アクションメソッドの作成方法は、アクションメソッドをご参照ください。
- 「スロット」に保存されている値を活用するには、返答入力欄に@と入力します。スロットに値を保存する方法は、スロットのその他の設定をご参照ください。
- ユーザー変数に保存されている値を活用するには、返答入力欄に*と入力します。ユーザー変数に値を保存する方法は、ユーザー変数をご参照ください。
- LINE絵文字を返答として提供するには、返答入力欄に``{0x000000}`形式のLINE絵文字コードを入力します。連携メッセンジャーをLINEに設定する必要があります。入力可能なLINE絵文字コードは、LINE Original emojiで確認できます。
- URLの追加:リンクするURLアドレスを入力します。
画像返答の入力
画像返答は、画像を用いた返答タイプです。
画像返答を入力する方法は以下のとおりです。
- 返答タイプは画像返答を選択します。
- 画像返答のタイプを選択します。
- 画像+テキスト:画像とテキストを一緒に表示するタイプ。外部にリンクするボタンを追加できる
- 画像:画像のみ表示するタイプ。画像をクリックすると、外部にリンクされるように設定できる
- 画像返答のタイプを変更するには、[修正] ボタンをクリック
- 画像カードに情報を入力するには、画像の登録 をクリックします。
- 画像の登録画面が表示されたら、画像を追加します。
- ファイルをアップロード:PCにある画像ファイルを追加します(画像の推奨サイズ:横150px、縦150px)。連携するメッセンジャーに合わせて画像の縦横比を調整できます。
- LINEとNAVER WORKSは1:1、1.51:1の縦横比をサポート
- NAVER TalkTalkは1.82:1の縦横比をサポート
- Facebookは1.91:1の縦横比をサポート
- URLを入力:画像URLを入力して画像を追加(画像の推奨サイズ:横150px、縦150px)。URLで追加された画像は画像の縦横比を調整できない
- 登録された画像を選択:ドメインに登録されている画像の中から選択。ドメインごとに最大50枚の画像を登録できる
- ファイルをアップロード:PCにある画像ファイルを追加します(画像の推奨サイズ:横150px、縦150px)。連携するメッセンジャーに合わせて画像の縦横比を調整できます。
- 画像のタイトルと画像の説明を入力します。
- タイトル:登録した画像と共に表示される文言
- 画像の説明:作成した画像についての説明。画像返答でフォーム入力は不可。基本返答と選択肢型返答タイプでのみ対応
- ボタンを追加:画像と一緒に表示するボタン。URLアドレスを入力でき、最大3つまで追加できる
- 画像カードをさらに追加するには、画像カード右側の [追加] ボタンをクリックします。
- 画像カードは最大20枚まで追加できる
- 2つ以上の画像カードを追加する場合、カルーセルの形で実装。(表示される画像カードの数はメッセンジャーごとに異なる場合がある)
- [順序変更] ボタンをクリックして画像カードの表示順序を変更できる
<例> 画像返答の入力
<例> 画像返答の実装
マルチリンク返答の入力
マルチリンク返答は他のウェブページに移動できるボタンを返答として提供するタイプです。
マルチリンク返答を入力する方法は以下のとおりです。
- 返答タイプは マルチリンク返答 を選択します。
- 返答フィールドにURLボタンを説明できる返答を作成します。
- 基本返答と選択肢型返答タイプでのみ対応
- マルチリンク返答ではフォーム入力不可
- ボタン名を入力してリンクするURLアドレスを入力します。
- ボタンをさらに追加するには、[ボタンを追加] ボタンをクリックします。
- 最大10個のボタンを追加できる(LINE、Facebookは最大4個のボタンを追加できる)
<例> マルチリンク返答の入力
<例> マルチリンク返答の実装
選択肢型返答の入力
選択肢型返答とは、選択肢型フォームを用いて選択肢に応じて異なる返答を返す返答タイプです。
選択肢型返答を入力する方法は以下のとおりです。
- 返答タイプは 選択肢型返答 を選択します。
- フォーム名を入力します。
- 新規の名前を入力するか、既に登録されているフォームを読み込む
- 新しいフォームを作成する場合、既存のフォームデータと重複しない名前を入力
- ボタンのタイプを選択します。
- 選択肢型ボタン:縦に並ぶボタン
- 最大29個までボタンを追加できる
- LINE、Facebookは最大4個まで追加できる
- NAVER TalkTalk、NAVER WORKSは最大10個まで追加できる
- Quick reply:横に並ぶ円形ボタン。最大10個までボタンを追加できる
- 選択肢型ボタン:縦に並ぶボタン
- 選択肢型フォームを説明する返答を入力します。
- 選択肢型返答ではフォームを入力できる(複数のターンの会話を設計できる)
- 選択肢型ボタンに表示する文言を入力するか、エンティティを入力します。
- エンティティを指定しておくと、ユーザーが特定のエンティティを入力した際にボタンをクリックしたのと同じ動作を実行
- ユーザーが選択肢型ボタンをクリックするか、またはエンティティを入力する場合に実行する作業をつなげます。
- ボタンアクション:ユーザーがボタンをクリックするとシステムが返す返答を入力
- 会話とつなげる:既存会話とつなげてその会話に登録されている返答を返すことができる。
- つながった会話の返答を確認するには、右側の [返答確認] ボタンをクリック
- 存在しない会話名を入力した場合、その会話名で新しい会話が作成される
- シナリオ内でのループは制限されているので、一部の会話はつなげられない場合がある
- テキスト返答:一般テキスト、フォーム、アクションメソッドを入力できる
- 連携するサービスを選択します。
- 複数のサービスと連携できます。
- フォームと連携されているサービスのうち、ユーザーが選択したボタンは統合指標で「成功」として集計され、応答されなかった残りのサービスは「拒否」として集計されます。
- フォームにLINE Switcher APIやLINE Pay、NAVER Payといったアクションメソッドを入力してそのサービスと連携を選択すると、統合指標で正確な指標を確認できます。
選択肢型返答を作成して複雑なシナリオを構成する場合、会話と選択肢型フォームとのつながり構造をシナリオ項目で簡単に把握するには、 [シナリオ確認] ボタンをクリックします。シナリオ構造は会話、選択肢型フォーム、シナリオリストを介して確認できます。
<例> 選択肢型フォール返答の作成
<例> 選択肢型フォール返答の実装
オーディオ返答の入力
オーディオ返答は、特定のオーディオを再生する返答タイプです。ドメインタイプをCLOVA AiCallに設定した場合にのみこのタイプが有効になります。
オーディオ返答を入力する方法は以下のとおりです。
- 会話情報の登録と質問の登録を参考にして質問を入力します。
- 返答タイプは オーディオ返答 を選択します。
- オーディオ名フィールドにオーディオの名前を入力します。
- オーディオURLフィールドにオーディオURLアドレスを入力します。
- CLOVAはMP3、M3U8ファイル形式のみサポートし、AiCallはWAVファイル(8kHz、16ビットサンプル、モノラルチャンネル)ファイル形式のみサポート
- サポートしないファイルを登録する場合、サービスエラーが発生する可能性がある
- 事後動作タイプを選択します。
- 待機:オーディオ返答が終わった後、ユーザーが入力するまで待機
- 会話移動:オーディオ返答が終わった後、指定した会話に移動
- 電話をつなぐ:オーディオ返答が終わった後、指定した番号に電話をつなぐ
- 通話終了:オーディオ返答が終わった後、通話を終了
- 「サービスの有無」をクリックして使用の有無を設定し、[返答を保存] ボタンをクリックします。
Flexメッセージ返答の入力方法
Flexメッセージ返答は、JSONエディタを用いて様々なレイアウトの返答を直接作成できる返答タイプです。LINEメッセンジャーまたはCustomと連携されている場合にのみFlexメッセージ返答タイプが有効になります。LINEメッセンジャーと連携する場合、LINEのFlexメッセージの作成文法に従って作成する必要があります。
Flexメッセージ返答を入力する方法は以下のとおりです。
- 会話情報の登録と質問の登録を参考にして質問を入力します。
- 返答タイプはFlex返答を選択します。
- JSONデータについての説明を入力します。
- 作成された説明は、必要に応じて(プッシュ通知、チャットのサマリー、Flexメッセージをサポートしないプラットフォームなど)代替テキストを表示することがある
- JSONデータの入力フィールドにJSONエディタを用いて様々なレイアウトの返答を直接作成します。
- 入力されたJSONデータは、LINEメッセンジャーまたはCustomチャネルに伝達
- [LINEテンプレート] ボタンをクリックすると、LINEで提供するサンプルテンプレートを編集したり、新しく作成することができる
- 完成したJSONデータをコピーまたは貼り付けすることができる
<例> Flexメッセージの作成
<例> Flexメッセージ返答タイプの実装
LINEスタンプ返答の入力方法
LINEスタンプ返答は、LINEメッセンジャーの絵文字を用いた返答タイプです。LINEメッセンジャーの絵文字を返答として提供することでユーザーが親しみやすいチャットボットを作成できます。
LINEスタンプ返答を入力する方法は以下のとおりです。
- 会話情報の登録と質問の登録を参考にして質問を入力します。
- 返答タイプはLINEスタンプ返答を選択します。
- 情報を入力します。
- メッセンジャー設定:LINEメッセンジャーに設定した場合にのみLINEスタンプ返答タイプを選択できる
- Package ID:希望するスタンプのパッケージIDを入力
- Sticker ID:希望するスタンプのスタンプIDを入力
- Package IDとSticker IDは、[Sticker List]を参考にして入力
例
返答なし
「返答なし」は、ユーザーに返答を返さない返答タイプです。「返答なし」タイプを有効に活用すれば、より複雑なシナリオを設計できます。例えば、曜日条件と時間条件を順次チェックし、その結果に応じて異なる返答を返したい場合、返答なしタイプを活用して以下のように設計できます。
<例>
曜日条件と時間条件を順次チェックするように設計する例です。
- 会話をAとBとに分け、A会話では曜日条件を設定して返答なしタイプを選択
- A会話の事後動作をB会話に移動するに設定
- 会話Bでは時間条件を設定し、条件に応じて異なる返答を登録
連続返答
連続返答は、様々な返答タイプを組み合わせて連続した吹き出しで応答する返答タイプです。基本返答、画像返答、マルチリンク返答、選択肢型返答、LINEスタンプ返答のみ連続返答で構成することができます。最大5つの吹き出しを追加できます。
連続返答を入力する方法は以下のとおりです。
- 会話情報の入力と質問の登録を参考にして質問を入力します。
- 返答の登録を参考にして返答を1つ以上登録します。
- 返答領域下部の 新しい吹き出しを追加 をクリックします。
- 画像返答の場合はカルーセルの形に対応しておらず、1つの吹き出しには一つの画像しか追加できません。
- 選択肢型返答の場合、連続返答で1件しか追加できません。
事後動作の設定
事後動作の設定では、チャットボットがユーザーの質問に返答した後に実行する次の動作を設定します。例えば、ユーザーの質問への返答を完了した後、ユーザーからの他の入力を待つように設定したり、他の会話に移動するように設定できます。音声環境のAiCallドメインの場合は、返答した後に他の電話番号につないだり、通話を終了するように設定できます。
待機
「待機」を選択した場合、チャットボットはユーザーの次の入力を待ちます。会話の主導権をユーザーに渡す必要がある場合に選択します。
会話移動
会話移動機能は、ユーザーの次の操作(入力)や返答を待たずに、指定した他の会話に移動して会話を続けさせる機能です。会話の主導権をユーザーに渡さないでチャットボットが握っている場合に選択します。
移動する会話のInputコンテキストは考慮しません。現在、会話に設定されたOutputコンテキストはアップデートせずに会話移動を実行し、最終移動先の会話のOutputコンテキストをアップデートした後、会話の主導権をユーザーに渡します。
会話移動時の注意事項は以下のとおりです。
- 会話移動の回数は20回までと制限されており、自らの会話には移動できません。
- 選択肢型返答タイプを使用している場合、会話移動は行えません。
- タスクに戻る設定がONになっている場合、会話移動は行えません。
- 移動した会話に応答可能な返答が存在しない場合(条件を満たさないか、登録された返答がない場合)、設計通り動作しないことがあります。
- 会話移動中にアクションメソッドの呼び出し、カスタム条件の使用、APIエンティティの使用を頻繁に行うと、タイムアウトが発生することがあります。
その他の設定
メッセンジャー設定
- 特定のメッセンジャーでのみ応答する返答を設定できます。「すべてのメッセンジャー」に設定された返答と特定のメッセンジャーに設定された返答が同時にサービスONになっている場合、そのメッセンジャーでは「すべてのメッセンジャー」に設定された返答は返されません。
- 特定のメッセンジャーでサポートしない返答タイプを選択した場合、ユーザーに失敗メッセージが返されることがあります。
- メッセンジャー条件をCLOVAに設定すると、「基本返答」と「オーディオ返答」タイプのみサポートします。また、「すべてのメッセンジャー」で設定した返答をCLOVAと連携する場合、各返答タイプの「テキスト返答」のみ音声として提供されます。
マーカー設定
- マーカー設定を有効にすると、${`previousChatbot}ビルトインアクションメソッドが呼び出されたときにその会話の返答またはコンテキストを活用できます。返答の一部の吹き出しでマーカーが無効になっていると、その吹き出しは対象から外されます。
- ${`previousChatbot}ビルトインアクションメソッドについての説明は、ビルトインアクションメソッドをご参照ください。
サービスの有無
返答の使用有無を設定できます。複数の返答がサービスON状態である場合、返答はランダムで返されます。例えば、特定の質問に対して2つ以上の返答がサービスONになっている場合、チャットボットでユーザーが質問を入力すると、登録された順番と関係なしにランダムで返答が返されます。ユーザーが5時間以内に同じ質問をすると、まだ返されたことのない返答の中からランダムで返されます。
ボイス設定
AiCallドメインの場合、返答のボイス設定を変更できます。「ボイス設定」機能を使用すると、会話の状況に応じてAiCallの発話速度や音量などを自由に調節できます。例えば、口座番号や電話番号などをユーザーに確認したい場合はボイスの速度を「遅く」に、多くの規約内容を説明する場合には「速く」喋るように設定できます。また、特定の文を強調する場合にはボリュームを「大きく」設定することができます。
- 吹き出しのボイスを別途設定しなかった場合、CLOVA AiCallで設定したボイスで音声が合成されます。
- 返答タイプが「基本返答」か、「返答なし」タイプの場合にのみボイス設定を行えます。
会話の登録時に返答領域の「ボイス」をクリックすると、「ボイス設定」画面が表示されます。ボイス設定画面の「設定モード」を用いると、ユーザーが指定した「ボイス設定」を1回限りでその吹き出しにのみ適用するか、次の設定が行われるまでその設定を維持するかを選択できます。「Volume」ではボイスの音量を設定でき、「Speed」ではボイスの速度を調整できます。現在より速くしたい場合は「現在より速く」を選択して数値を調整すれば、希望する速度に調整できます。「Pitch」でボイスの音高を設定でき、「Alpha」でボイスの声色を設定できます。
- 設定モード:ボイス設定の適用範囲を選択できます。
- この吹き出しにのみ適用:この吹き出しにのみ変更されたボイス設定が適用されます。
- 以降の吹き出しにも適用:ボイス設定以降のすべての吹き出しに変更された設定値が適用されます。次の設定が行われるまでこの設定を維持します。
- Volume:ボイスの音量を設定できます。
- 基本音量:CLOVA AiCallで設定した音量に設定
- 現在の音量を維持:現在発話しているボイス設定をそのまま維持
- 現在より大きく:現在発話しているボイス設定よりVolumeを大きく調整。基準値を基準に+に変更される。+1、+2、+3、+4、+5...+10の中から選択でき、数字が大きいほどVolumeが現在より大きく調整される
- 現在より小さく:現在発話しているボイス設定よりVolumeを小さく調整。基準値を基準に-に変更される。-1、-2、-3、-4、-5...-10の中から選択でき、数字が小さいほどVolumeが現在より小さく調整される
- 数値の変更:特定の数値に音量を調整。0、1、2、3、4、5、-1、-2、-3、-4、-5の中から選択でき、数字が小さいほどVolumeは小さく、数字が大きいほどVolumeは大きくなる
- Speed:ボイスの速度を設定できます。
- 基本速度:CLOVA AiCallで設定したボイスの速度に設定
- 現在の速度を維持:現在発話しているボイス速度をそのまま維持
- 現在より速く:現在発話しているボイス速度より速く調整。基準値を基準に-に変更される。-1、-2、-3、-4、-5...-10の中から選択でき、数字が小さいほどSpeedが現在より速く調整される
- 現在より遅く:現在発話しているボイス速度より遅く調整。基準値を基準に+に変更される。+1、+2、+3、+4、+5...+10の中から選択でき、数字が大きいほどSpeedが現在より遅く調整される
- 数値の変更:特定の数値に速度を調整。0、1、2、3、4、5、-1、-2、-3、-4、-5の中から選択でき、数字が小さいほどSpeedは速く、数字が大きいほどSpeedは遅くなる
- Pitch:ボイスの音高を設定できます。
- 基本音高:CLOVA AiCallで設定した音高に設定
- 現在の音高を維持:現在発話しているボイス音高をそのまま維持
- 現在より高く:現在発話しているボイス音高より高く調整。基準値を基準に+に変更される。+1、+2、+3、+4、+5...+10の中から選択でき、数字が大きいほどPitchが現在より高く調整される
- 現在より低く:現在発話しているボイス音高より低く調整。基準値を基準に-に変更される。-1、-2、-3、-4、-5...-10の中から選択でき、数字が大きいほどPitchが現在より低く調整される
- 数値の変更:特定の数値に音高を調整。0、1、2、3、4、5、-1、-2、-3、-4、-5の中から選択でき、数字が小さいほどPitchは低く、数字が大きいほどPitchは高く調整される
- Alpha:ボイスの声色を設定できます。
- 基本声色:CLOVA AiCallで設定した声色に設定
- 現在の声色を維持:現在発話しているボイス声色をそのまま維持
- 現在より高く:現在発話しているボイス設定より高く調整。基準値を基準に+に変更される。+1、+2、+3、+4、+5...+10の中から選択でき、数字が大きいほどAlphaが現在より高く調整される
- 現在より低く:現在発話しているボイス設定より低く調整。基準値を基準に-に変更される。-1、-2、-3、-4、-5...-10の中から選択でき、数字が大きいほどAlphaが現在より低く調整される。
- 数値の変更:特定の数値に声色を調整。0、1、2、3、4、5、-1、-2、-3、-4、-5の中から選択でき、数字が小さいほどAlphaは小さく、数字が大きいほどAlphaは大きくなる
AI Callドメイン専用の事後動作
ドメインがCLOVA AiCallの場合にのみ有効になる事後動作メニューです。
待機 > 音声認識モード
ユーザーの質問と返答を音声で受ける場合に使用します。チャットボットの返答が完了した後から設定された待機時間までユーザーの入力を待ちます。
設定された待機時間が経過してもユーザーが何も入力しなかった場合、共通メッセージの中から無応答メッセージを返します。
待機 > キーパッド入力モード
ユーザーの質問と返答を数字でのみ受ける場合に使用します。例えば、パスワードの入力や顧客番号の入力が必要な場合に使用します。
- 最大入力桁数:キーパッド入力モードで入力可能な最大桁数を設定します。ユーザーが設定された最大桁数を入力するか、#を入力すると、キーパッドモードは終了します。
- キーパッド入力の待機時間:チャットボットの返答が完了した後、またはユーザーがキーパッド入力を始めた瞬間から設定された待機時間までユーザーの入力を待ちます。設定された待機時間が経過してもユーザーが何も入力しなかった場合、共通メッセージの中から失敗メッセージを返します。
- キーパッド入力の吹き出しindex:チャットボットの返答中にも、ユーザーはキーパッドで入力できます。チャットボットの返答中にキーパッド入力が発生すると、チャットボットは返答を停止してそのユーザーのキーボード入力に対する返答を返します。例えば、2番目の吹き出しからキーボード入力を許可するように設定すると、チャットボットが1番目の吹き出し返答を返している間にはキーボード入力を許可しません。2番目の吹き出し返答を返し始めてから、キーボード入力を許可します。
待機 > 選択なし
チャットボットは、ユーザーが何かを入力するまで待機します。会話の主導権をユーザーに渡す必要がある場合に選択します。AiCallドメインの場合、待機モードを選択できます。AiCallドメインで待機モードを選択しなかった場合、ユーザーが何も入力しなくてもチャットボットは無応答メッセージを返せないことにご注意ください。
電話をつなぐ
電話をつなぐを選択した場合、チャットボットは返答を返した後、設定された電話番号で電話をつなぎます。
つなぎたい電話番号を「–」を除いて入力してください。数字だけでなくユーザー変数やアクションメソッドV2.0を入力できます。
通話終了
通話終了を選択した場合、チャットボットは返答を返してセッションを終了します。