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File Safer の概要
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Classic/VPC環境で利用できます。
File Saferとは、ウェブを通じて提供されるファイルとアウトリンクのマルウェアが含まれているかどうかを検査するのに役立つ NAVERクラウドプラットフォームのサービスです。アップロードおよびダウンロードファイル、掲示板の書き込みに含まれる URL、メールの添付ファイル、多数の人に配布されるアップデートファイルなどを通じて、悪質な目的を持った攻撃者によっていつでもマルウェアに感染する可能性があります。File Saferは、このような状況によって発生し得る被害を最小限に抑えるために、マルウェアを検出してモニタリングする機能を提供します。
File Saferは Hash Filterと File Filterで構成されており、NAVERクラウドプラットフォームコンソールと REST APIの呼び出しを通じて File Safer機能を使用できます。
- Hash Filter: マルウェアと疑われるファイルの Hash値または URL文字列の Hash値を抽出し、悪性有無を検査
- File Filter: Hash Filterで確認されていないファイルオブジェクトの悪意有無を検査
File Saferが提供する様々な機能
File Saferが提供する様々な機能に関する説明は、次の通りです。
- 様々な検査方法の提供: Hash値だけでは確認が難しい新型、変種マルウェア感染が疑われるファイルに対して、ファイル全体を検査・解析できる方法を提供します。サービスリリース前の開発版の事前点検に便利に活用できます。
- 検出履歴および利用状況の照会: マルウェアの検出状況と検査履歴をコンソールで照会できます。単位時間当たりのリクエスト件数と検出件数を統計数値で提供します。
- REST APIの提供: ユーザーのアプリケーションやウェブサービスに File Safer機能を実装できるように REST APIを提供します。
REST APIが提供する機能とコンソールで提供する機能の区分は、次の表の通りです。
サービス 区分 機能 説明 Hash Filter コンソール マルウェアの検出状況を照会 当日の Hash Filter検査統計、期間別の利用量照会 検出履歴を照会 Hash Filterマルウェア検査の詳細履歴をダウンロード Hash照会 Hash値(MD5、SHA-1)を直接入力してマルウェア有無を照会 結果通知設定 検査結果のメール受信可否の設定、通知条件設定、詳細設定(しきい値設定) REST API Hash検査 ファイルの Hash値または URL文字列の Hash値を抽出し、API呼び出しを通じて検査リクエストおよび結果照会 結果通知設定 Hash Filter検査結果のメール受信可否/通知条件/通知条件しきい値の設定および照会 File Filter コンソール マルウェアの検出状況を照会 当日の File Filter検査統計、期間別の利用量照会 解析履歴照会 File Filterマルウェア検査の詳細履歴をダウンロード File解析 ファイル1つを直接アップロードして悪性有無を照会 結果通知設定 検査結果のメール受信可否の設定、通知条件設定、詳細設定(しきい値設定) REST API File検査リクエスト API呼び出しを通じてファイルオブジェクトを送信し、マルウェアの検査リクエストおよび結果照会 File検査結果照会 API呼び出しを通じて、従来行っていた File検査結果を照会 結果通知設定 File Filter検査結果のメール受信可否/通知条件/通知条件しきい値の設定および照会
File Saferご利用ガイドのご案内
File Saferは、韓国リージョン、米国リージョン、シンガポールリージョン、日本リージョン、ドイツリージョンでサービスを提供しています。これらのリージョンで提供されるサービスの内容は同じです。File Saferを円滑に利用するために、以下の目次と目次別内容をご確認ください。
- File Safer の概要: File Saferの紹介と利用に役立つガイド、関連リソース、よくある質問とその回答のご案内
- File Safer の仕様: File Saferでサポートする環境スペック、サービスサポートスペック、利用料金のご案内
- File Safer とは: File Saferでマルウェアを遮断する手続きのご案内
- File Safer のシナリオ: File Saferを利用する全体プロセスのご案内
- File Safer を開始する: File Saferのご利用の申し込みおよび解約方法のご案内
- File Safer を使用する: NAVERクラウドプラットフォームコンソールで File Saferを使用する方法のご案内
- ご利用の申し込みと解約: NAVERクラウドプラットフォームコンソール画面で、File Safer > Subscriptionメニューを使う方法について説明します。
- Hash Filter: NAVERクラウドプラットフォームのコンソール画面で、Hash Filter機能を使う方法について説明します。
- File Filter: NAVERクラウドプラットフォームコンソール画面で、File Filter機能を使う方法について説明します。
- Notification Setting: NAVERクラウドプラットフォーム画面で、マルウェアの検査結果を対象者に説明する方法について説明します。
- File Safer の開発: File Saferの REST APIを呼び出してマルウェア検査プログラムを作成する方法のご案内
- Hash Filter の開発: Hash Filterの REST APIを使用して Hash Filterコードを作成する方法について説明します。
- File Filter の開発: File Filterの REST APIを使用して File Filterコードを作成する方法について説明します。
- 結果通知設定: Hash Filter/File Filter REST APIを使用して、検査結果通知を設定するコードを作成する方法について説明します。
- File Safer の権限管理: Sub Accountを用いた File Saferの権限管理方法のご案内
- File Safer の用語: File Saferを使用する際に必ず知っておくべき主な用語のご案内
- File Safer のリリースノート: File Saferご利用ガイドのアップデート履歴
File Safer関連リソース
NAVERクラウドプラットフォームでは、File Saferについての顧客の理解に役立つために、ご利用ガイドの他にも様々な関連リソースを提供しています。File Saferを会社に導入しようと検討中であったり、データ関連ポリシーを策定する上で詳細情報を必要とする開発者、マーケターなどの方は以下のリソースを積極的に活用することをお勧めします。
- File Saferに対する理解と使用方法の高度化
- File Safer APIガイド: File Saferの REST API明細
- Ncloud使用環境ガイド: VPC、Classic環境とサポートの有無に関するご利用ガイド
- 料金紹介、特徴、詳細機能: File Saferの料金体系、特徴、詳細機能のサマリー
- サービスに関する最新のお知らせ: File Saferに関連する最新のお知らせ
- よくある質問: File Saferのユーザーからのよくある質問
- お問い合わせ: ご利用ガイドだけでは不明な点が解消されない場合、直接お問い合わせ
- File Saferの利用に必要な連携サービスのご利用ガイド
- API Gatewayご利用ガイド: File Saferの REST APIを使用するために API Keyを発行する手順のご案内
- Sub Accountご利用ガイド: File Saferの運用権限管理をサポートする Sub Accountの使用方法に関するご案内
よくある質問を先にご確認ください。
ご利用ガイドを読む前に、よくある質問への回答をチェックすると不明な点をスピーディーに解消できます。以下のよくある質問から答えが得られなかった場合、ご利用ガイドで必要な内容を探してご確認ください。
Q. Hash Filterと File Filterの違いは何ですか?
A. Hash Filterはファイルまたは URLから抽出した Hash値を利用して悪性有無を判断し、File Filterはファイルオブジェクト自体をアップロードして検査することで悪性有無を判断します。
- Hash Filterは固定された長さの Hash値を利用するので、トランザクションが短くて簡潔であり、結果値パースの負担が少ないです。そのため、運用システム連携に負担がなく、ユーザーインターフェースにも負担をかけません。
- File Filterは Hash Filterで確認されていないファイルをアップロードして悪性有無を確認するため、Hash Filterよりトランザクションは遅いですが、新・変種マルウェアを確認できます。File Filterで検出されたマルウェアは Hash Filter DBにも追加されるため、新規発見後に Hash Filerに自動適用されます。
Q. File Saferを利用するとどのようなメリットがあり、どのように使用できますか?
A. サービスを運用していると、掲示板などを通じてファイルのアップロードまたはダウンロードが頻繁に発生し、この過程で脆弱性を悪用したマルウェアがアップロードされることもあり、マルウェアに感染したファイルが配布される場合もあります。File Saferは、このような場合に信頼性の高いサービスを提供するために使用できる、様々なマルウェア検査手段を提供します。File Saferが提供する REST APIを利用してアップロードおよびダウンロードされるファイルの悪性有無を確認し、必要に応じてそのファイルに許可/遮断を適用してサービスの信頼性を高めることができます。
Q. どのような Hashアルゴリズムをサポートしていますか?
A. File Saferがサポートする Hashアルゴリズムは MD5、SHA-1で、SHA-1の使用をお勧めします。今後 SHA-3もサポートする予定です。