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HEaaN Homomorphic Analytics の概念
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VPC環境で利用できます。
HEaaN Homomorphic Analyticsサービスを簡単に理解して活用できるように、サービスの中核技術である準同型暗号化とサービス構造について説明します。
準同型暗号化技術の理解
HEaaN Homomorphic Analyticsの中核である準同型暗号化(Homomorphic Encryption)技術は、暗号化したデータを復号化せずにそのまま演算する技術です。データ演算の結果値だけを復号化して確認するため、データプライバシーが保護されるというメリットがあります。
暗号化されたデータを復号化してから演算し、その結果を再び暗号化する一般的な方式では、データ演算を行っている間に重要なデータが保護されないという問題が発生します。また、特定の地域ではこのような方式のデータ処理が情報保護関連法律に抵触する恐れがあります。
準同型暗号化技術を使用してデータが暗号化された状態でそのまま演算を行うと、既存の方式で発生する問題を解決できます。暗号化状態を維持することで、ハッキングの脅威から各種個人および公共データを安全に保護できます。また、データプライバシー侵害の心配なしに各種演算、統計、分析、結合などの作業が行えます。
準同型暗号化の仕組みと各種基準についての詳細は、https://homomorphicencryption.org/で確認できます。
HEaaN Homomorphic Analytics の構造
NAVERクラウドプラットフォームで提供する HEaaN Homomorphic Analyticsサービスの構成は、以下のとおりです。
キー
HEaaN Homomorphic Analyticsで使用する準同型暗号化キーです。クラウドで準同型暗号化アルゴリズムに沿ってデータの暗号化、復号化や準同型演算を行うのに使用されます。サービスを利用するために、一番最初に作成します。データ
HEaaN Homomorphic Analyticsを使用して演算を行う対象データです。クラウドで作成した準同型暗号化キーを使用してアップロードしたデータを暗号化するか、ローカルで暗号化を既に完了したデータをアップロードできます。プルジェクト
アップロードしたデータを使用して演算を行うために作成する作業スペースです。1つのプロジェクトは複数の作業で構成されます。作業
演算方式と対象データを設定して作業を作成してから作業を実行すると、演算が行われます。インスタント
Jupyter Notebookを活用して Pythonコードでデータ分析が可能な独立型分析環境です。