- 印刷する
- PDF
キー、データ、プロジェクトの作成
- 印刷する
- PDF
VPC環境で利用できます。
利用申込を完了すると、コンソールで暗号化キーの作成、データのアップロード、プロジェクトの作成が行えます。
準同型暗号キーは、アップロードしたデータを暗号化、復号し、暗号化されたデータの演算に使用されます。プロジェクトは、準備したキーファイルとデータを使用して演算を行う作業スペースとして使用されます。
暗号化キーの作成と管理
暗号化に使用するキーをコンソールで作成したり、ローカルで暗号化キーファイルを作成してアップロードすることができます。キーの準備ができると、データをアップロードできます。
コンソールでのキー作成
コンソールで新しい暗号化キーを作成する方法は以下のとおりです。
- NAVERクラウドプラットフォームコンソールのVPC環境でServices > Big Data & Analytics > HEaaN Homomorphic Analytics > Keyメニューを順にクリックします。
- [キー作成] ボタンをクリックします。
- キーの名前と説明を入力します。
- 以下の表を参考にしてキーのCapabilityを選択し、[確認] ボタンをクリックします。
- 暗号化ブロックサイズ:1つの暗号文に含まれる行または列の数(暗号化方式参考)
Capability | ファイルサイズ | 暗号化ブロックのサイズ | 準同型暗号演算 | ||
---|---|---|---|---|---|
機械学習 | 演算の最大回数 | ||||
ブートストラップ可能 | 秘密鍵 15.7MB 暗号化キー 26.2MB 演算キー 7.9GB 暗号文ブロック 13.6MB | 32,768 | 可能 | 制限なし | |
ブートストラップ不可 | 秘密鍵 1.3MB 暗号化キー 2.1MB 演算キー 283.1MB 暗号文ブロック 2.1MB | 8,192 | 不可 | 7回 |
ブートストラップ(Boostrapping)または再起動は、暗号化されたデータの演算を行う過程で発生する(Noise)を取り除くために新しい暗号文を作成して元のデータ(平文)を維持する技法
- 確認ポップアップで [確認] ボタンをクリックします。
ローカルでキー作成後にアップロード
エージェントを使用してローカルで暗号化キーを作成し、クラウドにアップロードできます。エージェントがサポートされるOSは以下のとおりです。
- Linux - RHEL/CentOS
- Linux - Ubuntu
- Mac OS - x86(intel)/ arm64(m1)
- Windows
エージェントを使用してローカルでキーを作成し、アップロードする方法は以下のとおりです。
- エージェントの使用を参照してローカルで暗号化キーファイルを作成します。
- NAVERクラウドプラットフォームコンソールのVPC環境でServices > Big Data & Analytics > HEaaN Homomorphic Analytics > Keyメニューを順にクリックします。
- [キーのアップロード] ボタンをクリックします。
- アップロードするキー名を入力します。
- キー名を入力すると、キー名が反映されたエージェントコマンドが自動補完されます。そこで [コピーする] ボタンをクリックすると、コマンドをクリップボードにコピーできます。
- [確認] ボタンをクリックします。
- エージェントを実行するためのターミナル環境でコピーしたコマンドを貼り付け、キーの作成経路とCapabilityを反映してコマンドを入力します。
- キーの作成とともにアップロードまで自動で行われます。
キーリストの確認
作成されたキーファイルはコンソールのキーリストに表示されます。そのリストでキーの確認、ダウンロード、削除などの管理を行えます。
キーファイルのリストを確認するには、NAVERクラウドプラットフォームコンソールのVPC環境でServices > Big Data & Analytics > HEaaN Homomorphic Analytics > Keyメニューを順にクリックします。
キーの詳細情報の確認
作成したキーの詳細情報を確認するには、キーリストで確認するキーの行をクリックしてください。
キーの詳細情報でキーの説明を修正し、キーの作成過程のログを確認できます。
- キーの説明で [修正] ボタンをクリックして修正する文言を入力し、[適用] ボタンをクリックすると、キーの説明が変更されます。
- [ログを見る] ボタンをクリックすると、ログを確認できます。キー作成に失敗したとき、失敗原因の分析に役立ちます。
キーのダウンロード
作成したキーファイルをダウンロードする方法は以下のとおりです。
- キーリストでダウンロードするキーの行をクリックします。(複数のキーを一度に削除できます)
- キーリストの上にある [キーのダウンロード] ボタンをクリックします。
- ダウンロードするキーの種類に応じて暗号化キーダウンロードまたは復号化キーダウンロードをクリックします。
キーの削除
作成したキーファイルを削除する方法は以下のとおりです。
削除されたキーは復旧できません。また、そのキーを使用して暗号化したデータは、復号したり演算を行うことができなくなります。十分な検討のうえ削除してください。
- キーリストで削除するキーの行をクリックします。
- キーリストの上にある [キーの削除] ボタンをクリックします。
- 確認ポップアップでそのキーの名前を確認し、[削除] ボタンをクリックします。
データのアップロードと管理
HEaaN Homomorphic Analyticsサービスを通じて演算を行うのに使用するデータをアップロードできます。
アップロードしたデータは、あらかじめ作成した準同型暗号キーを使用してクラウドで暗号化したり、あらかじめローカルで暗号化を済ませてからクラウドにアップロードできます。アップロードと暗号化を完了したデータを使用して、プロジェクトと作業を作成して演算を行えます。
フォルダの作成
データアップロードのために、まずフォルダを作成します。あらかじめ作成したフォルダにデータをアップロードする場合、この段階を省略できます。
- NAVERクラウドプラットフォームコンソールのVPC環境で Services > Big Data & Analytics > HEaaN Homomorphic Analytics > Data メニューを順にクリックします。
- [データフォルダの作成] ボタンをクリックします。
- フォルダ名を入力し、[確認] ボタンをクリックします。
クラウドへのアップロードと暗号化
準同型暗号キーファイルを作成したら、クラウドにデータをアップロードできます。キーファイルを選択してデータをアップロードすると、クラウドで暗号化が行われます。
演算データをアップロードしてクラウドで暗号化を行う方法は以下のとおりです。
NAVERクラウドプラットフォームコンソールのVPC環境でServices > Big Data & Analytics > HEaaN Homomorphic Analytics > Dataメニューを順にクリックします。
アップロード対象の フォルダ を選択します。
[データのアップロード] ボタンをクリックします。
暗号化タイプはクラウド暗号化を選択します。
準同型暗号キーを選択します。
- 汎用(算術、統計演算など):カラム管理、統計分析演算に使用可能な暗号文です。
- 機械学習の学習用:機械学習(ロジスティック回帰)演算の学習に使用できる暗号文です。
- 機械学習の推論用:機械学習(ロジスティック回帰)演算の推論に使用できる暗号文です。
データのアップロード項目にデータファイルをアップロードします。アップロードできるファイルは、csvファイルとxlsx拡張子のエクセルファイルです。
アップロードしたデータの最初の行は、Column名に指定する必要があります。データ暗号化及び準同型演算を行うためには、Column名が必要であるため、一部のColumn名が空いている場合、データアップロードを完了できません。
- データ名を入力し、[次へ] ボタンをクリックします。
- 各Columnの値のタイプを実数型またはカテゴリ型に設定してそれぞれの説明を入力し、[確認] ボタンをクリックします。
10.確認ポップアップで [確認] ボタンをクリックします。
暗号化されたローカルデータのアップロード
エージェントを使用してローカルでデータを直接暗号化した後、クラウドにアップロードできます。エージェントがサポートされるOSは以下のとおりです。
- Linux - RHEL/CentOS
- Linux - Ubuntu
- Mac OS
エージェントを使用してローカルでデータを暗号化した後、アップロードする方法は以下のとおりです。
エージェントの使用を参照してローカルで暗号化キーを作成してデータを暗号化します。
NAVERクラウドプラットフォームコンソールのVPC環境でServices > Big Data & Analytics > HEaaN Homomorphic Analytics > Dataメニューを順にクリックします。
[データのアップロード] ボタンをクリックします。
暗号化タイプはローカル暗号化を選択します。
準同型暗号キーを選択します。
データ名を入力し、[次へ] ボタンをクリックします。
アップロード情報をもう一度確認し、[確認] ボタンをクリックします。
- エージェントコマンドをクリップボードにコピーしてターミナル環境に貼り付け、キーとデータのパスを指定してコマンドを実行します。
8.確認ポップアップで [確認] ボタンをクリックします。
- エージェントコマンドをクリップボードにコピーしてターミナル環境に貼り付け、キーとデータのパスを指定してコマンドを実行します。
データリストの確認
アップロードされたデータは、コンソールのデータリストにデータフォルダ別に表示されます。データリストでデータフォルダの確認または削除、個別のデータの詳細情報の確認と削除、データのダウンロードなどが行えます。
アップロードされたデータのリストを確認するには、NAVERクラウドプラットフォームコンソールのVPC環境でServices > Big Data & Analytics > HEaaN Homomorphic Analytics > Dataメニューを順にクリックし、確認するデータフォルダをクリックします。
データの詳細情報の確認
アップロードされた各データの詳細情報を確認するには、データリストからデータフォルダを選択し、確認するデータの行をクリックします。
そのデータの詳細情報が表示され、ヘッダ情報や作業履歴の確認ができます。
データの詳細情報の確認で、暗号化キー接続及びログを見る機能を提供します。
- 暗号化キー で キー名 をクリックすると、そのキーの詳細情報に移動します。
- [ログを見る] ボタンをクリックすると、ログを確認できます。暗号文の作成失敗など問題が発生したとき、原因を把握できます。
データヘッダ情報の確認
個別のデータのヘッダ情報を確認する方法は以下のとおりです。
- データフォルダを選択し、データリストで確認するデータの行をクリックします。
- リスト右上のデータ管理 > ヘッダ情報管理メニューを順にクリックします。
- Columnの説明を修正できます。修正したら [確認] ボタンをクリックします。
作業履歴の確認
個別のデータがどのプロジェクトで演算データとして使用されたかの履歴を照会する方法は、以下のとおりです。
- データフォルダを選択し、データリストで確認するデータの行をクリックします。
- リスト右上の データ管理 > 作業履歴を見る メニューを順にクリックします。
- [作業履歴を見る] で、そのデータが使用された プロジェクト名 または 作業名 をクリックすると、そのプロジェクトまたは作業の詳細情報に移動します。
データフォルダ情報の確認
データフォルダの基本情報を確認するには、データフォルダリストで確認するフォルダのをクリックし、データフォルダの基本情報をクリックします。
データフォルダ情報で データフォルダ名 を修正するか、接続されたプロジェクト を確認し、そのプロジェクトの詳細情報に移動できます。
データフォルダの削除
データフォルダを削除する方法は以下のとおりです。
データフォルダを削除するとそのフォルダ内のデータまですべて削除され、削除したデータは復旧できません。削除する前に必ずフォルダ内のデータを確認してください。
- データフォルダリストで削除するフォルダのをクリックし、データフォルダの削除をクリックします。
- 確認ポップアップでそのデータフォルダの名前を入力し、[削除] ボタンをクリックします。
データのダウンロード
クラウドにアップロードされたデータをダウンロードする方法は以下のとおりです。
- データフォルダを選択し、データリストでダウンロードするデータの行をクリックします。
- リスト右上の [ダウンロード] ボタンをクリックします。
データ削除
クラウドにアップロードされたデータを削除する方法は以下のとおりです。
削除したキーワードは復旧できません。十分な検討のうえ削除してください。
- データフォルダを選択し、データリストで削除するデータの行をクリックします。(複数のデータを一度に削除できます)
- リスト右上の [データの削除] ボタンをクリックします。
- 確認ポップアップでそのデータの名前を確認し、[削除] ボタンをクリックします。
プロジェクトの作成と管理
アップロードしたデータを使用して演算を行うには、プロジェクトを作成する必要があります。プロジェクトは演算作業を作成して実行する作業スペースです。
プロジェクト内のすべての演算作業データは、設定されているデータフォルダに保存されます。
プロジェクトの作成
プロジェクトを作成する方法は以下のとおりです。
- NAVERクラウドプラットフォームコンソールのVPC環境でServices > Big Data & Analytics > HEaaN Homomorphic Analytics > Projectsメニューを順にクリックします。
- [プロジェクトの作成] ボタンをクリックします。
- プロジェクトの名前と説明を入力します。
- プロジェクトに登録するデータフォルダを選択します。
- [新規作成] ボタンをクリックし、新しいフォルダを作成して登録することもできます。
- [確認] ボタンをクリックします。
プロジェクトリストの確認
作成したプロジェクトはコンソールのプロジェクトリストに表示されます。そのリストでプロジェクトの基本情報や作業の詳細情報を確認したり、プロジェクトを削除することができます。
作成されたプロジェクトのリストを確認するには、NAVERクラウドプラットフォームコンソールのVPC環境でServices > Big Data & Analytics > HEaaN Homomorphic Analytics > Projectsメニューを順にクリックします。
プロジェクトの詳細情報の確認
各プロジェクト内の作業リストを確認するには、プロジェクトリストで確認するプロジェクトをクリックします。
各プロジェクトの名前、説明、データフォルダ情報を確認するには、プロジェクトリストで確認するプロジェクトのをクリックし、プロジェクトの基本情報をクリックします。
プロジェクトの詳細情報の確認で プロジェクト名 や プロジェクトの説明 を修正し、データフォルダ を変更できます。また、データフォルダをクリックすると、そのデータフォルダの詳細情報に移動します。
データフォルダの変更 は、プロジェクトに作業がない場合のみ変更できます。
プロジェクトの削除
プロジェクトを削除する方法は以下のとおりです。
- プロジェクトを削除すると、そのプロジェクトで作成した作業と実行結果情報がすべて削除され、復旧できません。削除する前に、プロジェクト内の作業リストと実行結果情報を必ず確認してください。
- プロジェクトを削除しても、そのプロジェクトで使用した演算データと結果データは設定されているデータフォルダに維持されます。このデータが維持される間はObject Storage料金が発生し続けるため、このデータが不要な場合はデータの削除を参照して削除してください。
- プロジェクトリストで削除するプロジェクトのをクリックし、プロジェクトの削除をクリックします。
- 確認ポップアップでそのプロジェクトの名前を入力し、[削除] ボタンをクリックします。