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JEUS使用ガイド
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Classic/VPC環境で利用できます。
ご使用の前に
Q. JEUSとは何ですか?
- 韓国シェア1位のWAS(Web Application Server)のJEUSをサーバインストール型で提供します。
- 世界初の商用として国際標準のJ2EE 1.4、Java EE 5、Java EE 6、Java EE 7認証を取得しました。
- アプリケーションのトランザクション管理、セッション維持、負荷分散など様々な機能を提供します。
Q. JEUSの特徴について教えてください。
- インメモリJSP Compilation:変更されたJSPアプリケーションに対してメモリ上でコンパイルを実行する方式を採択し、初回のサービス時間を短くできます。JSPをファイルで使用せず、メモリを通じて使用することでファイルI/O動作による負荷を減らすことができます。
- JEUS Hot Swap:アプリケーション機能を変更すると、全体クラスをリロードする必要なしに変更されたクラスのみ再定義して、開発生産性を画期的に向上させる機能です。クラス作成者の追加と除去、メソッドボディの変更に効果的に活用できます。
Q. JEUSサーバはどうやって作成しますか?
- コンソールのCompute > Serverメニューで、JEUSサーバイメージを選択して作成します。
- 希望するスペックのサーバを作成し、必要に応じてストレージを追加します。
- サーバ作成後にアクセス環境を設定すると利用できます。料金は、月額または時間料金プランで請求されます。
- JEUS Webサービスを利用するには、グローバルIPアドレスを申請し、ACG設定で
Server Port
ポートを追加する必要があります。(ポートは変更可能) - コンソールにアクセスし、以下の手順に従うと簡単にサーバを作成できます。
Q. JEUS Webサービスにアクセスできません。
- JEUS Webサービスを利用するには、グローバルIPアドレスを申請してサーバに割り当て、ACGに
Web Server Port
ポートを追加する必要があります。 - グローバルIPアドレスとACGを確認したにもかかわらずアクセスできない場合、Webサーバプロセスが停止状態の可能性があります。ターミナルで再起動コマンドを実行してプロセスを再起動してください。
JEUSサーバの作成
以下の手順に従ってJEUSサーバを作成してアクセスします。
Step 1. コンソールへのアクセス
コンソールにアクセスし、Compute > Serverメニューを選択します。
① [サーバ作成] ボタンをクリックしてサーバを作成します。
Step 2. サーバイメージの選択
JEUSサーバイメージを選択してサーバを作成します。
① イメージタイプはApplication、アプリケーションイメージタイプはJEUSを選択します。
Step 3. サーバの設定
ストレージの種類、サーバタイプ、料金プラン、Zoneを選択し、サーバ名を入力します。
① Zoneを選択します。
- NAVERクラウドプラットフォームのサービスは韓国リージョン(KR-1、KR-2)でのみ提供します。
② ブートストレージとして使用するストレージの種類を選択します。
③ 希望するサーバタイプを選択します。
- 一部のサーバスペックは、ブートディスクのタイプによってサポートされない場合があります。
- 使用目的に応じてサーバタイプの中から1つを選択します。
④ 料金プランは、月額または時間料金プランの中から選択できます。
⑤ サーバ名を入力します。
- 顧客がサーバを識別するための名称で、重複して使用できません。
⑥ ほかに必要な情報を入力します。
⑦ [次へ] ボタンをクリックします。
Step 4. 認証キー設定
既に認証キーがある場合は、保有している認証キーを利用を選択します。そうでない場合は、以下の手順に従って新しい認証キーを作成します。
① 新しい認証キー作成を選択します。
② 認証キー名を入力します。
③ [認証キーの作成と保存] ボタンをクリックして、ローカルPCに認証キーを保存します。
- 新しい認証キーが発行されます。
- 発行済みの認証キーは、PCの安全な場所に保存してください。
- 認証キーは、初回ログイン用の管理者パスワードを取得する際に必要です。
④ [次へ] ボタンをクリックします。
Step 5. ACGの設定
保有中のACGを利用するか、ACGを新規作成してファイアウォールを設定します。
保有中のACGを利用する場合
以下の手順に従って、保有中のACGでファイアウォールを設定します。
① ACGの選択は必須です。デフォルトで提供される「ncloud-default-acg」をはじめ、保有中のACGの中から1つを選択します。
- 保有中のACGは、最大5つまで選択できます。
- ACGを必須として選択すると、 [次へ] ボタンが有効になります。ボタンが有効になったら、設定に進みます。
② 保有中のACG以外に新規ACGを作成して設定するには、新規ACG作成を選択します。
③ [次へ] ボタンをクリックします。
ACGを新規作成する場合
以下の手順に従って、ACGを新規作成してファイアウォールを設定します。
① 新規ACG作成で [ACG作成] ボタンをクリックします。
② ACG名を入力します。
③ ACG設定でプロトコル、アクセスソース、許可ポートを入力して作成します。
- プロトコル:TCP、UDP、ICMPの中から選択
- アクセスソース:IPアドレスまたはACG名を入力
- 許可ポート:単一ポートまたはその範囲を指定
- ターミナルでアクセスするには、アクセスするサーバのACGにSSH「TCP/22」に関するルールが設定されている必要があります。
ルールを追加するには、プロトコル、アクセスソース、許可ポートを記入して [追加] ボタンをクリックします。
④ サービスポートの追加がすべて完了したら [作成] ボタンをクリックします。
Step 6. 最終確認
設定した内容を最終確認します。
① サーバイメージ、サーバ、認証キー、ACGの設定が正常に完了しているかを確認します。
② 最終確認が完了したら [サーバ作成] ボタンをクリックします。
- サーバが作成されるまで数分から数十分程度かかります。
サーバリストで確認
作成したサーバをリストで確認します。
① 作成済みのサーバがリストに表示されます。
② サーバが作成されJEUSのインストールが完了してしばらくすると、サーバの状態が実行中に変わります。それまでお待ちください。
アクセス環境の設定
グローバルIPアドレスの使用申請
JEUSを使用するには、必ずグローバルIPアドレスでアクセスする必要があります。グローバルIPアドレスの利用料金は別途課金されます。
① 左側のメニューでServer > Public IPメニューを選択します。グローバルIPアドレスを取得するには、 [グローバルIP申請] ボタンをクリックします。
② 適用サーバ選択で、グローバルIPアドレスを割り当てるJEUSサーバを選択します。
③ [次へ] ボタンをクリックします。
④ 適用サーバ名を確認し、もう一度 [作成] ボタンをクリックします。
ポートフォワードの設定
ターミナルプログラム(PuTTYなど)でサーバにアクセスするには、ポートフォワードを設定する必要があります。
① 左側のメニューでServer > Serverメニューを選択します。サーバにアクセスするには、 [ポートフォワードの設定] ボタンをクリックします。
② ポートフォワードの設定画面で外部ポート番号を設定します。外部ポート番号の入力範囲は1024~65,534で、サーバアクセスのための機能以外のサービス用途では使用できません。(内部ポート番号は22と定められています。)
③ [追加] ボタンをクリックすると設定内容が下段に追加されます。 [修正] または [削除] ボタンをクリックすると、設定内容の修正と削除が行えます。
④ [適用] ボタンをクリックすると、設定した外部ポートでターミナルプログラムを用いてSSHアクセスができるようになります。
ACGの作成
ACGにターミナルアクセスSSH(「TCP/22」)とJEUSサービス(「TCP/UDP」設定)ルールを追加します。
サーバ作成時にあらかじめルールを追加した場合、このステップでACG設定作業を行う必要はありません。
① 左側のメニューでServer > ACGメニューを選択します。
② 上段の [ACG作成] ボタンをクリックします。
③ ACG名を入力します。
④ 設定が完了したら [作成] ボタンをクリックします。
ACGの設定
① 作成したACGを選択します。
② 上段の [ACG設定] ボタンをクリックします。
③ ACGのルール設定でプロトコル、アクセスソース、許可ポートを入力して作成します。
プロトコル:TCP、UDP、ICMPの中から選択
アクセスソース:IPアドレスまたはACG名を入力
許可ポート:単一ポートまたはその範囲を指定
ターミナルでアクセスするには、アクセスするサーバのACGにSSH「TCP/22」に関するルールが設定されている必要があります。
ルールを追加するには、プロトコル、アクセスソース、許可ポートを記入して [追加] ボタンをクリックします。
④ 設定が完了したら [適用] ボタンをクリックします。
サーバ管理者パスワードの確認
ターミナルプログラム(PuTTYなど)でサーバにアクセスするには、管理者パスワードが必要です。
① 左側のメニューでServer > Serverメニューを選択します。
② サーバを選択し、サーバ管理と設定変更で管理者パスワードの確認を選択します。
③ [マウスでファイルをドラッグするか、ここをクリックしてください] ボタンをクリックして、サーバ作成時に個人PCに保存した認証キーファイル(.pem)を添付します。
④ 添付が完了したら [パスワードの確認] ボタンをクリックして、ターミナルプログラムでサーバへの初回アクセス時に使用するパスワードを取得します。
- サーバへのアクセス後は、管理者が覚えやすいパスワードに変更することをお勧めします。
ターミナルでのアクセス
ターミナルプログラム(PuTTYなど)でサーバにアクセスしてJEUSプロセスを管理できます。
ターミナルプログラムでのサーバアクセス
① ターミナルプログラム(PuTTYなど)を起動します。
② サーバリストまたは内容を見るで確認した「サーバアクセス用グローバルIP」と「外部ポート」を入力して [Open] ボタンをクリックすると、サーバにアクセスします。
- サーバアクセス用グローバルIPを確認する場合:コンソールのServer > Serverメニューでサーバを選択し、詳細情報でポートフォワード情報のサーバアクセス用グローバルIPの値を確認
- 外部ポート番号を確認する場合:コンソールのServer > Serverメニューでサーバを選択し、詳細情報でポートフォワード情報の外部ポートの値を確認
③ ユーザー情報及びパスワードを入力してログインします。
- login as: root
- password:前段階で確認した管理者パスワード
④ ログイン後、rootアカウントのパスワードを覚えやすいパスワードに変更することをお勧めします。
passwd root
コマンドを実行し、新しいパスワードを入力します。
JEUSの構成要素とアーキテクチャ
JEUSは互いに異なるたくさんのモジュールで構成されています。JEUS WASのアーキテクチャは以下のとおりです。
図で、JEUS WAS LayerはJava EE 7スペック認証を受けたJEUS 8製品を示し、構成要素は以下のとおりです。
- JEUS Managed Server (MS)
Managed Server(MS)は、JEUSシステムで構成できる様々な形のエンジンやサービスに対する基盤を提供します。
エンジン/サービス | 説明 |
---|---|
EJB Engine | EJBビジネスアプリケーションを起動する。 |
Servlet Engine | Webコンテナで静的なコンテンツ(HTML)だけでなく、JSP/サーブレットアプリケーションを起動する。 |
JMS Engine | JMS基盤構造を提供する。 |
Web Services Engine | JEUS Webサーバのインスタンスとしてサーブレットエンジンのフロントエンドに起動する。 |
JNDI Service | ネーミングシステムである。 |
Security Service | 認証と権限サービスである。 |
JTA | ウェブアプリケーションサーバで起動する様々なアプリケーションに対する完全なトランザクションを提供する。 |
Scheduler | あらかじめ決められた時間にイベントを発生させるタイマー機能を提供する。 |
Session Manager | クラスタリングが必要な場合、信頼できる方式でクライアントのセッション情報を保存する。 |
JDBC | データベースConnection Poolを設定できる。 |
Logging | JEUS実行中にシステムで行われていた一連の作業に対する内容を順に保管及び記録する。 |
JMX | NMS/JMXクライアントがJEUSシステムを管理できるようにする。 |
JCA | JCA(Java EE Connector Architecture)は、JCAをサポートするEAI(Enterprise Application Integration)ソリューションにJEUSのJCAを通じたLegacy EIS接続をサポートする。 |
- JEUS Administration Tools
JEUSには以下の2つの主な管理ツールがあります。
ツール | 説明 |
---|---|
WebAdmin | ウェブブラウザで使用し、JEUSのモジュールパッケージング、設定以外のすべての構成要素を管理できるウェブツールである。 |
コンソールツール(jeusadmin) | グラフィックツールで使用できるすべての機能は、コマンド基盤のコンソールツールを使用して実行できる。このツールはグラフィック環境を使用しない時に使用する。 |
JEUSの起動と停止
インストールされた基本インスタンスについてLinuxサービスに登録しておき、以下のコマンドによってrootアカウントで起動と終了を実行できます。
起動:systemctl start jeus8.service
停止:systemctl stop jeus8.service
状態確認:systemctl status jeus8.service
最初にサーバを作成した後、以下のページを呼び出して正常なインストールかどうかを判断できます。(グローバルIPの接続とACG設定を行った場合)
/root/scriptに環境変数を登録及び起動/停止するために、作成しておいたスクリプトを参考にして運用環境に適した形で活用できます。
WebAdminへのアクセス
JEUS WebAdminは、ウェブブラウザでJEUSのすべての要素を管理できるサービスを提供します。
JEUSを起動する場合、WebAdminを開始するにはdomain.xmlファイルの
最初の管理者画面ページのアカウントはID:administrator、パスワード:jeusadminであり、修正して使用することをお勧めします。基本アカウントの変更は$JEUS_HOME/script/start.sh、stop.shファイルをバックアップした後、それぞれのファイルを修正してください。(このIDとパスワードをそのまま使用する場合、深刻なセキュリティ侵害を招きかねません)
<domain xmlns="http://www.tmaxsoft.com/xml/ns/jeus" version="8.0">
...
<admin-server-name>adminServer</admin-server-name>
<system-clustering-framework>
<heartbeat-address>230.30.1.1</heartbeat-address>
<heartbeat-port>3030</heartbeat-port>
</system-clustering-framework>
<enable-webadmin>true</enable-webadmin>
<servers>
...
</domain>
- JEUSのイメージは定期的に更新されるため、既存ユーザーはサーバイメージを活用してサーバを作成するとJEUSパッチバージョンによる互換性問題が発生しません。
- $JEUS_HOME/logsの下位はサーバをコピーする際に初期化されるディレクトリであるため、ユーザーログは別途パスの使用をお勧めします。
- JEUSのMS(Managed Server)名はVMのHostnameで作成されます。
- JEUSのWebAdmin画面でJVM Optionは反映されません。各OSアカウントの環境ファイル(.profileまたは.bash_profile)に定義されている環境変数(JEUS_JVM_HEAP、JEUS_JVM_GC、JEUS_JVM_OOM、JEUS_JVM_SYS)を修正した後、JEUSを再起動すると反映されます。
- JEUSの管理者画面にアクセスした後、UserとGroup管理でパスワードを変更できます。
- 初期パスワードを変更する前に、安全のためACGはアクセスが必要なIPのみ登録してください。
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