--- title: "Linux VMの起動中に GRUBモードに切り替わり、起動できなくなった場合の点検" slug: "linux-grub-boot-issue-vpc" updated: 2026-09-17T09:29:55Z published: 2026-09-17T09:29:55Z canonical: "guide.ncloud-docs.com/linux-grub-boot-issue-vpc" --- > ## Documentation Index > Fetch the complete documentation index at: https://guide.ncloud-docs.com/llms.txt > Use this file to discover all available pages before exploring further. # Linux VMの起動中に GRUBモードに切り替わり、起動できなくなった場合の点検 VPC環境で利用できます。 GRUB関連のファイルが破損したり削除されると、Linux OSが正常に起動せず、GRUBプロンプト(grub rescue> または grub>)が表示されたまま起動できなくなる現象が発生します。様々な原因により GRUBモードに入る可能性がありますが、これに関して NAVERクラウドではテクニカルサポートを提供しておりません。GRUBに関する詳細は、Linux OSベンダーが提供する公式ドキュメントをご参照ください。 参考 XENベースの Rocky Linux 8 VMで、dnf(yum) updateにてパッケージをすべてアップデートした後、再起動時に起動せず GRUBプロンプトが表示される現象については、[XENベースの Rocky Linux 8アップデート後の起動不具合点検](/docs/ja/xen-rocky8-grub-boot-issue)をご参照ください。 注意 OSカーネルパッチやパッケージアップデートを実行する前には、必ずマイサーバイメージを作成して十分に検証し、実際のサービスに適用してください。 OS内の変更により発生する問題は顧客責任の領域であり、これにより発生した問題についてはテクニカルサポートは提供されません。 本ガイドは顧客自身で問題を解決するための参考資料であり、KVM環境で有効です。 ## grub.cfgファイルを手動で削除して GRUBモードに移行 注意 運用中の VMで同じ操作を行うと復旧できなくなりデータが失われる恐れがあるため、同様のテストは行わないでください。 本ガイドでは、説明のために GRUBモードに強制的に移行する方法をご案内します。 ### RedHat系 OS(NAVIX、Rocky Linux、RedHat Enterprise Linux) 1. サーバへリモートアクセスします。 2. grub.cfgファイルを削除します。 ``` [root@kvm-rockylinux810 ~]# rm /boot/grub2/grub.cfg rm: remove regular file '/boot/grub2/grub.cfg'? y ``` ``` [root@kvm-rockylinux96 ~]# rm /boot/grub2/grub.cfg rm: remove regular file '/boot/grub2/grub.cfg'? y ``` - Rocky Linux 8 - Rocky Linux 9 3. VMを再起動します。 ``` [root@kvm-rockylinux810 ~]# sync;reboot ``` 4. サーバが正常に起動しないため、MCコンソールの**サーバアクセスコンソール**メニューを確認します。 ![linux-grub-mode_rocky-01](https://cdn.document360.io/6998976f-9d95-4df8-b847-d375892b92c2/Images/Documentation/linux-grub-mode_rocky-01.png?sv=2026-02-06&spr=https&st=2026-10-30T14%3A23%3A45Z&se=2026-10-30T15%3A23%3A45Z&sr=c&sp=r&sig=JhKNBE%2FXMg6bOtftUZ9CEO3eLe0HaGVkqtZH9dCT0N0%3D) ### Ubuntu OS 1. サーバへリモートアクセスします。 2. grub.cfgファイルを削除します。 ``` root@kvm-ubuntu2204:~# rm /boot/grub/grub.cfg rm: remove regular file '/boot/grub/grub.cfg'? y ``` ``` root@kvm-ubuntu2404:~# rm /boot/grub/grub.cfg rm: remove regular file '/boot/grub/grub.cfg'? y ``` - Ubuntu 22.04 - Ubuntu 24.04 3. VMを再起動します。 ``` [root@kvm-ubuntu2204 ~]# sync;reboot ``` 4. サーバが正常に起動しないため、MCコンソールの**サーバアクセスコンソール**メニューを確認します。 ![linux-grub-mode_ubuntu-01](https://cdn.document360.io/6998976f-9d95-4df8-b847-d375892b92c2/Images/Documentation/linux-grub-mode_ubuntu-01.png?sv=2026-02-06&spr=https&st=2026-10-30T14%3A23%3A45Z&se=2026-10-30T15%3A23%3A45Z&sr=c&sp=r&sig=JhKNBE%2FXMg6bOtftUZ9CEO3eLe0HaGVkqtZH9dCT0N0%3D) ## GRUBモード移行後の OS起動方法 参考 GRUBモードに移行したとしても、すべてのケースで起動できるとは限りません。 以下の方法で起動できない場合は、スナップショットを使用した復旧方法で必要なデータをコピーし、既存の VMは返却してください。 ### RedHat系 OS(NAVIX、Rocky Linux、RedHat Enterprise Linux) 1. ファイルシステムを正常に照会できるか確認します。 ![linux-grub-mode_rocky-02](https://cdn.document360.io/6998976f-9d95-4df8-b847-d375892b92c2/Images/Documentation/linux-grub-mode_rocky-02.png?sv=2026-02-06&spr=https&st=2026-10-30T14%3A23%3A45Z&se=2026-10-30T15%3A23%3A45Z&sr=c&sp=r&sig=JhKNBE%2FXMg6bOtftUZ9CEO3eLe0HaGVkqtZH9dCT0N0%3D) 参考 正常な場合は/grub2/grub.cfgファイルが表示されるはずですが、rmコマンドで削除したためファイルを照会できません。 2. 起動するカーネルバージョンおよび関連ファイルを点検します。 - Rocky Linux 8 ![linux-grub-mode_rocky-03](https://cdn.document360.io/6998976f-9d95-4df8-b847-d375892b92c2/Images/Documentation/linux-grub-mode_rocky-03.png?sv=2026-02-06&spr=https&st=2026-10-30T14%3A23%3A45Z&se=2026-10-30T15%3A23%3A45Z&sr=c&sp=r&sig=JhKNBE%2FXMg6bOtftUZ9CEO3eLe0HaGVkqtZH9dCT0N0%3D) - Rocky Linux 9 ![linux-grub-mode_rocky-04](https://cdn.document360.io/6998976f-9d95-4df8-b847-d375892b92c2/Images/Documentation/linux-grub-mode_rocky-04.png?sv=2026-02-06&spr=https&st=2026-10-30T14%3A23%3A45Z&se=2026-10-30T15%3A23%3A45Z&sr=c&sp=r&sig=JhKNBE%2FXMg6bOtftUZ9CEO3eLe0HaGVkqtZH9dCT0N0%3D) 3. 以下の GRUBコマンドを入力して起動を試みます。 参考 以下の例で使用するカーネルは、次の通りです。 Rocky Linux 8 : 4.18.0-553.51.1.el8_10.x86_64 Rocky Linux 9 : 5.14.0-570.18.1.el9_6.x86_64 当該バージョン以外を選択しても問題ありません。 ``` grub> set root=(hd0,msdos1) grub> linux /vmlinuz-4.18.0-553.51.1.el8_10.x86_64 root=/dev/vda2 ro net.ifnames=0 console=ttyS0,115200n8 console=tty0 grub> initrd /initramfs-4.18.0-553.51.1.el8_10.x86_64.img grub> boot ``` ``` grub> set root=(hd0,msdos1) grub> linux /vmlinuz-5.14.0-570.18.1.el9_6.x86_64 root=/dev/vda2 ro net.ifnames=0 console=ttyS0,115200n8 console=tty0 grub> initrd /initramfs-5.14.0-570.18.1.el9_6.x86_64.img grub> boot ``` - Rocky Linux 8 - Rocky Linux 9 4. 起動が正常に完了したら、サーバにログインして grub.cfgファイルを再作成します。 ``` # grub2-mkconfig -o /etc/grub2.cfg ``` MCコンソールで **[強制停止]** ボタンをクリックして VMを終了した後、再起動することで運用中のステータスに切り替わります。 5. 上記の方法でも起動しない場合、当該 VMのスナップショットを作成し、別の VMにスナップショットをマウントしてデータをコピーします。 サーバを復旧できない場合、[サーバ復旧 > サーバ復旧不可時にスナップショットによるデータ復旧方法](/docs/ja/server-ts-repair-vpc)ガイドをご参照ください。 ### Ubuntu OS 1. ファイルシステムが正常なステータスであるか確認します。 ![linux-grub-mode_ubuntu-02](https://cdn.document360.io/6998976f-9d95-4df8-b847-d375892b92c2/Images/Documentation/linux-grub-mode_ubuntu-02.png?sv=2026-02-06&spr=https&st=2026-10-30T14%3A23%3A45Z&se=2026-10-30T15%3A23%3A45Z&sr=c&sp=r&sig=JhKNBE%2FXMg6bOtftUZ9CEO3eLe0HaGVkqtZH9dCT0N0%3D) 参考 正常な場合は/boot/grub/grub.cfgファイルが表示されるはずですが、rmコマンドで削除したためファイルを照会できません。 2. 起動するカーネルバージョンおよび関連ファイルを点検します。 - Ubuntu 22.04 ![linux-grub-mode_ubuntu-03](https://cdn.document360.io/6998976f-9d95-4df8-b847-d375892b92c2/Images/Documentation/linux-grub-mode_ubuntu-03.png?sv=2026-02-06&spr=https&st=2026-10-30T14%3A23%3A45Z&se=2026-10-30T15%3A23%3A45Z&sr=c&sp=r&sig=JhKNBE%2FXMg6bOtftUZ9CEO3eLe0HaGVkqtZH9dCT0N0%3D) - Ubuntu 24.04 ![linux-grub-mode-ubuntu-04](https://cdn.document360.io/6998976f-9d95-4df8-b847-d375892b92c2/Images/Documentation/linux-grub-mode-ubuntu-04.png?sv=2026-02-06&spr=https&st=2026-10-30T14%3A23%3A45Z&se=2026-10-30T15%3A23%3A45Z&sr=c&sp=r&sig=JhKNBE%2FXMg6bOtftUZ9CEO3eLe0HaGVkqtZH9dCT0N0%3D) 3. 以下の GRUBコマンドを入力して起動を試みます。 参考 以下の例で使用するカーネルは、次の通りです。当該バージョン以外を選択しても問題ありません。 - Ubuntu 22.04 : 5.15.0-140-generic - Ubuntu 24.04 : 6.8.0-84-generic ``` grub> set root=(hd0,gpt2) grub> linux /boot/vmlinuz-5.15.0-140-generic root=/dev/vda2 ro net.ifnames=0 console=ttyS0,115200n8 console=tty0 grub> initrd /boot/initrd.img-5.15.0-140-generic grub> boot ``` ``` grub> set root=(hd0,gpt2) grub> linux /boot/vmlinuz-6.8.0-84-generic root=/dev/vda2 ro net.ifnames=0 console=ttyS0,115200n8 console=tty0 grub> initrd /boot/initrd.img-6.8.0-84-generic grub> boot ``` - Ubuntu 22.04 - Ubuntu 24.04 4. 起動が正常に完了したら、サーバにログインして grub.cfgファイルを再作成します。 ``` # update-grub ``` MCコンソールで **[強制停止]** ボタンをクリックして VMを終了した後、再起動することで運用中のステータスに切り替わります。 5. 上記の方法でも起動しない場合、当該 VMのスナップショットを作成し、別の VMにスナップショットをマウントしてデータをコピーします。サーバを復旧できない場合、[サーバ復旧不可時にスナップショットによるデータ復旧方法](/docs/ja/server-ts-repair-vpc#%EC%84%9C%EB%B2%84-%EB%B3%B5%EA%B5%AC-%EB%B6%88%EA%B0%80-%EC%8B%9C-%EC%8A%A4%EB%83%85%EC%83%B7%EC%9D%84-%ED%86%B5%ED%95%9C-%EB%8D%B0%EC%9D%B4%ED%84%B0-%EB%B3%B5%EA%B5%AC-%EB%B0%A9%EB%B2%95)ガイドをご参照ください。 ## よくある質問 ### Q. grubコマンドの実行手順の例にある net.ifnames=0 console=ttyS0,115200n8 console=tty0は、必須のオプションですか? KVM VMの場合、このオプションは必須の bootオプションです。 このオプションの概要は次の通りです。 - net.ifnames=0 :: Network Interface Device名を eth0として使用するように設定します。 - biosdevname=0 :: このオプションは OSのバージョンアップに伴い、これ以上使用されなくなった(deprecated)オプションです。 - console=ttyS0,115200n8 console=tty0 :: コンソールとして使用するデバイスを指定するオプションで、シリアル(Serial)ポートコンソールを使用するように設定します。このオプションがない場合、正常な起動の確認が難しいため、起動中のステータスが維持されます。 OSの起動が完了した後、cat /proc/cmdlineコマンドで bootオプションを確認できます。 /etc/default/grubファイルの GRUB_CMDLINE_LINUX項目に当該オプションが含まれているため、このオプションを削除しないでください。 詳細は、OSベンターの公式ドキュメントをご参照ください。