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Live Station の放送配信
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Classic/VPC環境で利用できます。
放送を配信する際に推奨される配信オプションおよび注意事項、エンコーダ別に放送を配信する方法について説明します。
推奨される配信オプション
Live Stationでチャンネルを作成し、画質を設定する場合は以下のオプションを参照して配信してください。
Resolution | Frame Rate | Video Bitrate | Video Codec | KeyFrame Interval | H.264 Profile | Audio Bitrate | Audio Codec |
---|---|---|---|---|---|---|---|
640x360 | 30 | 1,200 ~ 2,000Kbps | H.264 | 1 second | Main | 128kbps | AAC |
1280x720 | 30 | 2,000 ~ 3,500Kbps | H.264 | 1 second | Main | 128Kbps | AAC |
1920x1080 | 30 | 4,000 ~ 6,000Kbps | H.264 | 1 second | Main | 192Kbps | AAC |
1920x1080 | 60 | 6,000 ~ 8,000Kbps | H.264 | 1 second | Main | 192Kbps | AAC |
LL-HLSチャンネルで放送を配信する際、3~4秒台の再生遅延時間が保障できるように、配信エンコーダでキーフレーム間隔(KeyFrame Interval)を必ず1秒に設定してください。キーフレーム間隔を1秒に設定しない場合、LL-HLSの再生遅延時間に対する期待値は保証できません。
- Bypass画質の場合は再エンコードしないので、配信エンコーダでキーフレーム間隔を1秒に設定してください。
- キーフレーム間隔を1秒に設定する場合、ビデオ/オーディオセグメントの長さが両方とも1秒で作成され、LL-HLS再生の安定性を保証できます。
- キーフレーム間隔が1秒を超える場合、ビデオ/オーディオセグメントの長さが互いに異なり、バッファリングが発生するため LL-HLS再生の安定性が保証できません。
- Bypassの単一画質または Bypass画質を含む場合もバッファリングが発生することがありますので、キーフレーム間隔は必ず1秒に設定してください。
海外への配信サポート
- Live Stationは海外でより安定的な放送配信をサポートするために配信を受ける Proxyを海外リージョンに前進モデルとして配置しました。
- 前線モデルの Proxyはシンガポール/日本/アメリカ/ドイツを基点として構築されており、当該国内または隣国でより安定的な配信をサービスできます。
放送配信時の注意事項
ライブ放送をスムーズに配信するために、配信を行う前に以下の項目を必ずご確認ください。
ネットワークの品質
- インターネット環境がメールの確認やウェブページのロードを行うには問題がなくても、ライブ放送を配信するには適していない場合があります。
- ライブ放送の配信に使用するインターネットは、他人と共有できない専用の通信回線を使用することをお勧めします。
- speedtest.netのようなツールを使用してライブ放送が配信できるほどの十分なアップロード帯域幅があることをご確認ください。
Wi-Fiの使用有無
- Wi-Fiやテザリングを接続して配信する場合、配信の品質が不安定になり Frame Dropが発生しやすくなります。
- 特に、テザリングを接続して配信する場合、モバイル(LTE/5G)ネットワーク環境は保証できないため、なるべく有線 LAN(Hardwired Ethernet)を使用して配信することをお勧めします。
帯域幅
- 放送を配信する前に放送を行う場所でネットワークのアップロード帯域幅を確認する必要があります。
- アップロード帯域幅は、配信しようとするビットレートの2倍以上を確保してください。1080p画質の放送を行う場合、ネットワークのアップロード帯域幅は少なくとも8Mbpsを確保してください。
CPU使用量
- エンコーダで使用する CPU使用量は、エンコーダ設定で調整できます。
- HD級のライブ放送を配信する場合はキャプチャと高いビットレート(Bitrate)を使用するため、エンコードに多くの CPUリソースを使用します。
- 配信中にバッファリング、配信切断、接続切断などの問題が頻繁に発生する場合は、推奨される配信オプションを参照してビットレートと解像度を下げて配信することをお勧めします。
キーフレーム間隔
- キーフレーム(Keyframe)の値が大きいほど、動画の品質は低下します。
- 一部のエンコーダでは、デフォルト設定が推奨される配信オプションと異なる場合があります。最適な品質のために推奨される配信オプションをご参照ください。
- Auto Keyframe Intervalや Scene change Detectのようなオプションを使用すると配信時にキーフレーム間隔が不規則に配信されるため、このオプションを使用することはお勧めしません。
- 不規則なキーフレーム間隔で配信すると、動画の品質低下やバッファリングなどの配信品質に関する問題が発生する可能性があります。
エンコーダ別設定および放送配信
放送設備を活用して Live Stationで作成したチャンネルでライブ放送を配信できます。よく使用する汎用エンコーダ別の設定および放送の配信方法は、以下をご確認ください。
Wirecastエンコーダ
Wirecastエンコーダを使用してライブ放送を配信する方法は、次の通りです。
- Wirecastエンコーダのソフトウェアをダウンロードします。
- ダウンロードが完了すると、Wirecastエンコーダを実行します。
- 画面上部のメニューで出力 > 出力設定をクリックします。
- 出力対象を選択するポップアップで RTMPサーバを選択し、[承認] ボタンをクリックします。
- 出力設定のポップアップで以下の内容を入力します。
- 名前: 出力設定名を入力
- アドレス: 放送を配信するチャンネルのストリーム情報 URLを入力
- ストリーム: 放送を配信するチャンネルのストリームキーを入力参考
ストリーム情報 URLとストリームキーは、チャンネルの詳細情報画面で確認できます(チャンネルの詳細情報を照会を参照)。
- エンコードの > 新しいプリセットを順にクリックします。
- ポップアップで設定名を入力し、[承認] ボタンをクリックします。
- 一般チャンネルで放送を配信する場合は、エンコーダプリセットのポップアップで以下のように設定し、[保存] ボタンをクリックします。
- x264コマンドラインオプションに以下の内容をコピーして入力します。
- cabac=1 bframes=0 keyint=30 min_keyint=30 scenecut=-1
- LL-HLSチャンネルで放送を配信する場合は、品質で3 - (超高速エンコード)を設定し、[適用] ボタンをクリックします。
- x264コマンドラインオプションに以下の内容をコピーして入力します。
- [認証情報設定] ボタンをクリックしてユーザー名とパスワードを入力し、[承認] ボタンをクリックします。
- [承認] ボタンをクリックします。
- をクリックします。
- 設定した Live Stationチャンネルで放送が配信されます。
- をクリックすると、放送の配信が終了します。
OBSエンコーダ
OBSエンコーダを使用してライブ放送を配信する方法は、次の通りです。
OBSエンコーダのソフトウェアをダウンロードします。
ダウンロードが完了すると、OBSエンコーダを実行します。
上部メニューでファイル > 設定 > 放送メニューを順にクリックします。
サーバとストリームキーを入力し、[適用] ボタンをクリックします。
- サーバ: 放送を配信するチャンネルのストリーム情報 URL
- ストリームキー: 放送を配信するチャンネルのストリームキー
参考ストリーム情報 URLとストリームキーは、チャンネルの詳細情報画面で確認できます(チャンネルの詳細情報を照会を参照)。
出力メニューをクリックします。
一般チャンネルで放送を配信する場合は以下のように設定し、[適用] ボタンをクリックします。
- データレート制御のデフォルトオプションは CBRです。放送で LEDまたは特殊照明を使用する場合は VBRオプションをお勧めします。
- x264設定(スペースで区切る)に以下の内容をコピーして入力します。
- cabac=1 bframes=0 keyint=30 keyint_min=30 scenecut=-1
- LL-HLSチャンネルで放送を配信する場合は、CPU使用量を veryfastに設定し、[適用] ボタンをクリックします。
- 必ず、x264設定のうち以下のオプションを、設定した FPS値を基準に変更して入力します。
- keyint={FPS} keyint_min={FPS}
オーディオタブをクリックしてオーディオビットレートを設定し、[適用] ボタンをクリックします。
- 6.で選択したトラックのオーディオビットレートを192に設定します。
ビデオメニューをクリックして解像度と1秒当たりのフレーム数を設定し、[適用] ボタンをクリックします。
- 以下の設定をお勧めします。
- 出力(調整済み)解像度: 1920x1080
- 共通 FPS値: 30
- 以下の設定をお勧めします。
ソースリストのをクリックしてビデオ/オーディオの入力装置を追加します。
- 追加した装置をダブルクリックしてプロパティを変更できます。
[放送開始] ボタンをクリックします。
- 設定した Live Stationチャンネルで放送が配信されます。
- [放送停止] ボタンをクリックすると、放送の配信が終了します。
Prism Live Studio
Prism Live Studioを使用して PC/モバイルで自由に動画を配信できます。
このガイドでは、NAVERクラウドプラットフォームの Live Stationに配信するための基本的な内容のみ提供します。Prism Live Studioの詳細機能については以下をご参照ください。
- PC(Windows): http://prismlive.com/ko_kr/pcapp/
- モバイル(Adroid/iOS): http://prismlive.com/ja_ja/mapp/
Prism Live Studio(PC)
PC(Windows)で Prism Live Studioを使用してライブ放送を配信する方法は、次の通りです。
Prism Live Studioの PCバージョンソフトウェアをダウンロードします。
ダウンロードが完了すると、Prism Live Studioを実行します。
> チャンネル追加を順にクリックします。
[RTMPチャンネル追加] ボタンをクリックし、放送を配信するチャンネルの情報を入力します。
- URL: 直接入力を選択し、放送を配信するチャンネルのストリーム情報 URLを入力
- ストリームキー: 放送を配信するチャンネルのストリームキーを入力
- チャンネル名: Live Stationのチャンネル名とは別に、Prism Live Studioで使用するチャンネル名を入力
参考ストリーム情報 URLとストリームキーは、チャンネルの詳細情報画面で確認できます(チャンネルの詳細情報を照会を参照)。
[保存] ボタンをクリックします。
一般チャンネルで放送を配信する場合は以下のように設定し、[適用] ボタンをクリックします。
- LL-HLSチャンネルで放送を配信する場合は、CPU使用量を veryfastに設定し、[適用] ボタンをクリックします。
- 必ず、以下のオプションを、設定した FPS値を基準に変更して入力します。
- keyint={FPS} keyint_min={FPS}
オーディオタブをクリックしてオーディオビットレートを設定し、[適用] ボタンをクリックします。
- 6.で選択したトラックのオーディオビットレートを192に設定します。
ソースの をクリックしてビデオ/オーディオの入力装置を追加します。
- 追加した装置をダブルクリックしてプロパティを変更できます。
[放送開始] ボタンをクリックします。
- 追加したチャンネルのうち、Online状態になっているすべてのチャンネルでライブ放送が配信されます。
- [放送終了] ボタンをクリックすると、放送の配信が終了します。
Prism Live Studio(モバイル)
モバイルで Prism Live Studioを使用してライブ放送を配信する方法は、次の通りです。
- モバイルで Prism Live Studioのアプリをダウンロードします。
- ダウンロードが完了すると、Prism Live Studioのアプリを実行します。
- 画面下部の LIVEをタップし、[Ready] ボタンをタップします。
- チャンネル選択をタップし、[追加] > [Custom RTMP] ボタンをタップします。
- 放送を配信するチャンネルの情報を入力し、保存をタップします。
- ストリーム名: Live Stationのチャンネル名とは別に、Prism Live Studioで使用するストリーム名を入力
- ストリーム URL: 放送を配信するチャンネルのストリーム情報 URLを入力
- ストリームキー: 放送を配信するチャンネルのストリームキーを入力
参考ストリーム情報 URLとストリームキーは、チャンネルの詳細情報画面で確認できます(チャンネルの詳細情報を照会を参照)。
- 作成したチャンネルを以下のように設定し、[確認] ボタンをクリックします。
- LL-HLSチャンネルで放送を配信する場合は、PCバージョンを使用することをお勧めします。
- [Go Live] ボタンをタップします。
- 設定した Live Stationチャンネルで放送が配信されます。
- [End] ボタンをタップすると、放送の配信が終了します。
FFmpegエンコーダ
FFmpegエンコーダを使用して LL-HLSチャンネルでライブ放送を配信する方法は、次の通りです。
FFmpegエンコーダのソフトウェアをダウンロードします。
以下のコマンドに出力ソース INPUTと LL-HLSチャンネルのストリーム情報 URL、ストリームキーを入力し、実行します。
- RTMP_URL: 放送を配信するチャンネルのストリーム情報 URLを入力
- STREAMKEY: 放送を配信するチャンネルのストリームキーを入力参考
ストリーム情報 URLとストリームキーは、チャンネルの詳細情報画面で確認できます(チャンネルの詳細情報を照会を参照)。
ウェブカメラとマイクを使用して放送を配信する場合は、以下の手順に従ってコマンドを実行します。
- キャプチャ装置を確認
- MacOS :
ffmpeg -f avfoundation -list_devices true -i dummy
- Windos :
ffmpeg -f dshow -list_devices true -i dummy
- MacOS :
- キャプチャ装置の対応出力を確認
- MacOS :
ffmpeg -f avfoundation -i "IDX_DEVICE" -hide_banner -f null -
- Windows :
ffmpeg -f dshow -i IDX_DEVICE" -hide_banner -f null -
- IDX_DEVICE: 3.aで確認されたキャプチャ装置のインデックス
- オーディオ装置の対応出力を確認する時に
":IDX_DEVICE"
を入力
- MacOS :
- 配信
$ffmpeg -f avfoundation \ # Windowsの場合、dshow -video_size 1920x1080 \ # キャプチャ装置の対応解像度 -framerate 30 \ # キャプチャ装置の対応フレームレート -i "0:0" \ #キャプチャ装置のインデックス(video:audio) -c:v libx264 \ -b:v 4000K \ -maxrate 4000K \ -pix_fmt yuv420p \ -s 1920x1080 \ -profile:v main \ -preset medium \ -force_key_frames "expr:gte(t,n_forced*1)" \ # キーフレーム1秒固定 -x264opts "nal-hrd=cbr:no-scenecut" \ -acodec aac \ -ab 192K \ -ar 44100 \ -f flv \ RTMP_URL/STREAMKEY
- キャプチャ装置を確認
放送でメディアファイルを配信する場合は、以下のコマンドを実行します。
$ffmpeg -re -stream_loop N \ # Nはメディアファイルの再生回数、-1の場合に繰り返し再生 -i INPUT \ #メディアファイルのパス -c:v libx264 \ -b:v 4000K \ -maxrate 4000K \ -s 1920x1080 \ -profile:v main \ -preset medium \ -force_key_frames "expr:gte(t,n_forced*1)" \ # キーフレーム1秒固定 -x264opts "nal-hrd=cbr:no-scenecut" \ -acodec aac \ -ab 192K \ -ar 44100 \ -f flv \ RTMP_URL/STREAMKEY
- INPUT: 出力するメディアファイルのパスを入力
FFmpegエンコーダに関する詳細は、FFmpeg Codecs Documentationをご参照ください。