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DNSリソースレコードの案内書
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概要
NAVERクラウドプラットフォームDNSを構成するリソースレコードは、次の項目で詳細に説明します。
リソースレコード
NAVERクラウドプラットフォームDNSのリソースレコードを説明し、レコードの追加手順や注意事項などをご案内します。
詳しい内容は、DNS使用ガイドをご参考ください。
Aレコード
A(サーバーIP)レコードとは?
IPv4アドレスをマッチングするときに使用するレコード。一つのDomain Nameに複数のIPアドレスを登録することができます。
- 例: ncloud.com所有者は ncloud.com およびその下位ドメイン(a.ncloud.com、 mail.ncloud.comなど)に希望のIPアドレスを指定することができます。
A(サーバーIP)レコードを追加
- レコード名に追加しようとするドメインアドレスを入力します。
- TTL(Time to Live)値は、default値を推奨します。
- TTL: 追加するレコード情報の更新周期
- TTL値を低すぎる値、または高い値に設定すると、望まない結果が出る可能性があります。
- レコード値には、追加したドメインと接続するホストのIP アドレスを入力します。
NS(ネームサーバー)レコード
NS(ネームサーバー)レコードとは?
当該zoneの応答可能なauthoritativeネームサーバーを示すレコード。 所有ドメインと下位ドメインに対するネームサーバーを指定することができます。
- 例: ncloud.com 所有者は、当該ドメイン及び下位ドメインに対して別途のネームサーバーがあれば、ネームサーバーを追加して委任することができます。
NS(ネームサーバー)レコードの追加
- ドメイン名に追加しようとするドメイン名を入力します。
- TTL(Time to Live)値は、default値を推奨します。
- TTL: 追加するレコード情報の更新周期
- TTL値を低すぎる値、または高い値に設定すると、望まない結果が出る可能性があります。
- レコード値には、ネームサーバーのホストアドレスを入力します。
AAAA(IPv6) レコード
AAAA(IPv6) レコードとは
IPv6アドレスをマッチングするレコード。
- 例:ncloud.comの所有者はncloud.com及びその下位のホームページ(www.ncloud.com、mail.ncloud.comなど)に望むIPアドレスを(IPv6)指定できます。
AAAA(IPv6) レコードの追加
- レコード名に追加しようとするドメインアドレスを入力します。
- TTL(Time to Live)値は、default値を推奨します。
- TTL: 追加するレコード情報の更新周期
- TTL値を低すぎる値、または高い値に設定すると、望まない結果が出る可能性があります。
- レコード価格には追加したドメインと連結するホストのIPアドレス(IPv6)を入力します。
CNAME(ドメイン別名)レコード
CNAME(ドメイン別名)レコードとは。
当該ドメインネームの別名(alias)を作成するレコード。
- 例:www.ncloud.comに対してalias.ncloud.comというCNAMEを登録する場合
- alias.ncloud.com 300 IN A 10.10.10.10 (alias.ncloud.com レコードが登録されているとき)
- www.ncloud.com 300 IN CNAME alias.ncloud.com.
- www.ncloud.com 回答結果
www.ncloud.com 300 IN CNAME alias.ncloud.com. alias.ncloud.com. 300 IN A 10.10.10.10
CNAME(ドメイン別名)レコードの使用上の注意事項
CNAMEを使って他のA レコードで管理するよりは、別のA レコードで追加することをお勧めします。
- 例示
(A) alias.ncloud.com -> 10.10.10.10 (CNAME) www.ncloud.com -> alias.ncloud.com
- 推奨
(A) www.ncloud.com -> 10.10.10.10 (A) www1.ncloud.com -> 10.10.10.10
- 例示
Base ドメイン(例: ncloud.com)に設定する場合、誤動作することがあるので注意が必要です。
例: ncloud.com 300 IN CNAME www.ncloud.com.同一ドメインに対して、CNAMEレコードとMX、NSなど、他のタイプのレコードタイプを設定する際、問題が発生することがありますので注意が必要です。
- 例
a.ncloud.com 300 IN CNAME b.ncloud.com. a.ncloud.com 300 IN MX 10 mx.ncloud.om.
- 例
CNAMEを2~3段階に複雑に構成する場合、クエリーの照会時に不要なトラフィックの増加やメールが発送されないケースが発生します。
例:不必要なクエリーによるLatency増加
(A) a.ncloud.com -> 10.10.10.10 (CNAME) b.ncloud.com -> a.ncloud.com (MX) c.ncloud.com -> b.ncloud.com
クエリー照会時
nslookup c.ncloud.com -> return b.ncloud.com nslookup b.ncloud.com -> return a.ncloud.com nslookup a.ncloud.com -> return 10.10.10.10
例:メール送信者のアドレス変更
email@3.ncloud.comにメール発送する際、sendmailがメールアドレスをemail@2.ncloud.comに変更して発送して、意図しない形のメールアドレスに発送されることができます。
CNAMEが付与されたウェブサーバの仮想ホスト設定は推奨しません。
- a.ncloud.comでウェブサーバーを構築し、a.ncloud.comのCNAMEでb.ncloud.comを設定する場合、同一のDocumentRootを参考するように設定しなければ、同一のサービスが提供できません。
レコード名に追加しようとする別名を入力します。
TTL(Time to Live)値は、default値を推奨します。
- TTL: 追加するレコード情報の更新周期
- TTL値を低すぎる値、または高い値に設定すると、望まない結果が出る可能性があります。
レコード値 には本人が所有しているAレコード名を入力します。
MX(メールサーバー)レコード
MX(メールサーバー)レコードとは。
preference(優先順位)とメールを受信するサーバーを指定するレコード。 Preference値は、小さい値を優先します。
- 例: a.ncloud.comのメール送信を mail.ncloud.com サーバーで処理する場合、MX レコードで mail.ncloud.comを追加すると mail.ncloud.comでメールを受信することができます。
事前にメールサーバー(mail.ncloud.com)に対するレコードが登録されている必要があります。
a.ncloud.com MX 10 mail.example.com.
a.ncloud.com MX 20 mail2.example.com.
MX(メールサーバー)レコード注意事項
MX(メールサーバー)レコード入力の際、レコード値には必ずホスト名またはドメイン名だけを追加しなければなりません。(DNS標準)
IP アドレス入力は可能ですが、IP アドレスに設定すると実際のメール受信ができません。
MX値を10.10.10.10で入力する時、IPアドレスをホスト名と認識して最後の'.'で区分されている最後の10をcomと同じドメインとして認識します。 10ドメインに対するメールサーバを検索すると、存在しないドメインであるため、メールが発送されません。
MXレコードを入力する際には必ず名前の端にdot(.)をつけたFQDNで入力します。
10 mail.example.com. 20 mail2.example.com.
- FQDNとは。
fully qualified domain nameの略で、hostとdomain-nameそしてtop level domainを含みます。 例えば、FQDN名であるwww.example.com.からwwwはhost、exampleはsecond level domain、com.はTop level domainです。 名前の最後の点(.)は一般的に省略することもありますが、NAVERクラウドプラットフォームでFQDNは一番最後の点(.)を含めた全体の名前を意味します。
MX(メールサーバー)レコード追加
- レコード名に追加しようとするドメイン名を入力します。
- TTL(Time to Live)値は、default値を推奨します。
- TTL: 追加するレコード情報の更新周期
- TTL値を低すぎる値、または高い値に設定すると、望まない結果が出る可能性があります。
- レコード値には、メールサーバーのホスト名を入力します。 メールサーバーが複数の場合には、1行に1つのメールサーバー情報のみを入力します。
PTR(逆方向照会)レコード
PTR(逆方向照会)レコードとは。
IP アドレスを基盤にドメイン名をマッチングするレコード。 IPアドレスに対して逆順に表現されます。
- 例
2.23.168.192.in-addr.arpa PTR a.ncloud.com.
PTR(逆方向照会)レコードの追加
- レコード名にIP アドレス情報を逆方向に入力します。
- 192.168.23.2を入力する時、「23.168.192.IN-ADDR.ARPA」zoneに「2」レコードを入力します。
- TTL(Time to Live)値は、default値を推奨します。
- TTL: 追加するレコード情報の更新周期
- TTL値を低すぎる値、または高い値に設定すると、望まない結果が出る可能性があります。
- レコード値には、IP アドレスに対するホストやドメインを入力します。
SPF(スパム処理防止)レコード
SPF(スパム処理防止)レコードとは。
SPF(Sender Policy Framework)関連レコード。 一般的にメール送信に関して、「発送者のメールサーバー情報」と「メールサーバー情報」が一致しているか確認する時に利用されます。
発送サーバーから発送したメールがスパム処理されないようにするには、SPFやTXTに下記の情報が必ず必要です。
例示
"v=spf1 mx:ncloud.com ~all"
メール送信サーバーが存在する場合には、SPFとTXTに入力されている必要があります。
SPF(スパム処理防止)レコードの注意事項
- SPFを認識できないバージョンのメール受信サーバーでは、TXTに同一の情報を入力しなければ、スパムメールとして処理して返送されることがあります。
- SPFとTXTの2つのレコードで管理する場合、同じ情報で管理しなければなりません。
SPF(スパム処理防止)レコードの追加
- レコード名に入力するSPFレコードに対する名称(タイトル)を入力します。
- (単純レコード区分名称)
- TTL(Time to Live)値は、default値を推奨します。
- TTL: 追加するレコード情報の更新周期
- TTL値を低すぎる値、または高い値に設定すると、望まない結果が出る可能性があります。
- レコード値にはスパム防止のための情報を入力します。
TXT(ドメイン説明)レコード
TXT(ドメイン説明)レコードとは
役割などのテキストを記入する用途やSPF(Sender Policy Framework)の役割で使われるレコード。
SPF(スパム処理防止)レコードが存在しなかった過去バージョンのメール受信サーバー(MTA)ではメール発送サーバーと一致しているか確認するレコードとして使用されました。
TXT(ドメイン説明)レコードの追加
- レコード名に入力するTXTレコードに対する名称(タイトル)を入力します。
- (単純レコード区分名称)
- TTL(Time to Live)値は、default値を推奨します。
- TTL: 追加するレコード情報の更新周期
- TTL値を低すぎる値、または高い値に設定すると、望まない結果が出る可能性があります。
- レコード値には、入力したいテキスト情報を入力します。