VPC環境で利用できます。
追加したストレージを使用するには、サーバにストレージをマウントするか、ボリュームを登録する必要があります。Linuxサーバにストレージをマウントする方法と、Windowsサーバにストレージボリュームを登録する方法を説明します。
サーバの安定性を高めるためにゾーン間の冗長化をお勧めします。
- ブロックストレージ冗長化: ブロックストレージはゾーン単位で構成されます。特定ゾーン内での予期せぬストレージの障害または予定された変更タスクなどの際に、中断せずにサービスを継続する保障ができるよう、サーバとブロックストレージは基本的にゾーン間の冗長化構成をお勧めします。Load Balancer の概要を参照してサーバを冗長化した後、各ゾーンにブロックストレージを作成してから各ゾーンのサーバに接続すると安定性を高めることができます。
- サーバの多重化: NAVERクラウドプラットフォームでは、メモリ、CPU、電源供給などの物理サーバの障害に備えるため、High Availability(HA)構造を提供します。HAは、ハードウェアで発生した障害が Virtual Machine(VM)サーバに拡大されることを防ぐためのポリシーです。ホストサーバに障害が発生した場合、自動的にホストサーバの中にある VMサーバを安定した他のホストサーバに移す Live Migrationをサポートします。ただし、Live Migrationを行えないエラーが発生した場合、VMサーバは再起動します。VMサーバ1台でサービスを運用する場合、VMサーバの再起動により障害が発生し得るため、障害の発生頻度を減らすために、VMサーバを多重処理することをお勧めします。
ストレージマウントまたはストレージボリューム登録を行う前に、追加したストレージをサーバに接続する必要があります。サーバ接続方法の詳細は、サーバ接続をご参照ください。
ストレージマウント(Linux)
追加したストレージを使用するには、Linuxサーバにストレージをマウントする必要があります。次のステップを順に行い、追加したストレージをマウントします。
- ディスク名はストレージ詳細情報の接続情報で確認できます。
- 最初の追加ストレージの名前は通常 XENハイパーバイザは /dev/xvdb、KVMハイパーバイザは /dev/vdbとなります。このガイドでは、ディスク名が /dev/vdbの場合を例に説明します。
1. ストレージのヘルスチェック
サーバにアクセスしてストレージのヘルスチェックを行う方法は、次の通りです。
- 追加ストレージをマウントする Linuxサーバにアクセスします。
- サーバへのアクセス方法の詳細は、Linuxサーバアクセスをご参照ください。
su -
コマンドを入力した後、パスワードを再入力します。- root権限でログインします。
lsblk
コマンドを入力して/dev/vdb
ディスクが追加されたことを確認します。
2. ディスクパーティション
- MBRパーティション(または MS-DOSパーティション、DOSパーティション)の最大サイズは2TBです。 2TB以上に設定するには、GPTパーティション(または GUIDパーティション)で作成する必要があります。XENハイパーバイザは追加ストレージの最大サイズが2TB、KVMハイパーバイザは追加ストレージの最大サイズが16TBです。
- fdisk / partedコマンドの詳細な使用方法は、OSベンダーの公式ドキュメントをご参照ください。
パーティションタイプの変更(MBRパーティション ↔ GPTパーティション)は、パーティションを再作成する必要があるため、データ削除およびパーティション削除後に可能です。
XENハイパーバイザまたは KVMハイパーバイザで2TB以下を使用する予定であっても、GPTパーティションで作成することをお勧めします。
2TB以下の MBRパーティションでディスクのパーティションを設定する方法は、次の通りです。
fdisk /dev/vdb
コマンドを入力します。Command
プロンプトでn
と入力します。- 作成するパーティションが primary typeの場合は
p
と、extended typeの場合はe
と入力します。 - 作成するパーティションの番号とセクター領域を入力します。
- ディスク全体をマウントする場合、デフォルト値を入力します。
Command
プロンプトでw
と入力します。- パーティションの設定が適用されます。
2TB以上可能な GPTパーティションでディスクパーティションを設定する方法は、次の通りです。
parted /dev/vdb
コマンドを入力します。- partedコマンドプロンプトで
mklabel gpt
を入力します - ディスク全体をマウントする場合は、(parted)コマンドプロンプトで
mkpart primary 0% 100%
を入力します - 2つのパーティションを40%、60%に分割する場合は、以下のように入力します。
(parted) mkpart primary 0% 40% (parted) mkpart secondary 40% 100% (parted) print Number Start End Size File system Name Flags 1 1049kB 1288GB 1288GB primary 2 1288GB 3221GB 1933GB secondary
- (parted)コマンドプロンプトで
quit
を入力します- パーティションの設定が適用されます。
3. ストレージフォーマット
パーティションにファイルシステムを設定する方法は、次の通りです。
次のコマンドの中から、マウントするサーバのイメージに適したコマンドを入力してパーティションをフォーマットします。
- CentOS :
mkfs.xfs /dev/vdb1
- Rocky Linux :
mkfs.xfs /dev/vdb1
- Ubuntu:
mkfs.ext4 /dev/vdb1
- 暗号化されたディスクの場合:
mkfs.xfs /dev/mapper/crypt_sd[파티션명]
4. ストレージマウント
ストレージをマウントする方法は、次の通りです。
-
mkdir /mnt/a
コマンドを入力してディレクトリを作成します。/mnt/a
マウントポイントが作成されます。
-
mount /dev/vdb1 /mnt/a
コマンドを入力してストレージとディレクトリを接続します。/mnt/a
にストレージがマウントされます。これでストレージを使用できます。
-
df -h
コマンドを入力してマウントが正常に完了されたか確認します。- ファイルシステムリストに
/dev/vdb1
のマウントディレクトリが表示されます。
Filesystem Size Used Avail Use% Mounted on /dev/vda2 9.0G 3.5G 5.6G 39% / /dev/vda1 1014M 260M 755M 26% /boot /dev/vdb1 10G 104M 9.9G 2% /mnt/a
- ファイルシステムリストに
5. マウント情報の維持設定(fstab設定)
Linuxサーバを起動した後もマウント情報を維持するには、/etc/fstab
でボリューム設定を変更します。/etc/fstab
は起動段階でマウントされるボリューム情報が保存されるパスです。起動後、ストレージマウント情報を維持するようにボリューム設定を変更する方法は、次の通りです。
ここでは、vdb1
ボリュームを例として説明し、ボリュームの他の設定を変更する方法を共に説明します。
-
次のコマンドを入力してボリューム情報設定ファイルを開きます。
vi /etc/fstab
-
次の表を参照して
vdb1
ボリュームの設定を追加します。-
ボリューム情報の例
/dev/vdb1 /mnt/a ext4 defaults 1 2
列の値 表示する設定 説明 /dev/vdb1
ボリューム名 そのボリュームの名前を表示 /mnt/a
マウントポイント ボリュームがマウントされる位置 ext4
ファイルシステムの種類 ext4
: Ubuntuxfs
: CentOS 7.x
defaults
オプション defaults
: auto、rw、nouser、exec、suidオプションのプロパティをすべて持つオプション:auto
: 起動時に自動マウントnoauto
: 起動時に自動マウントしないrw
: 読み取りと書き込みができるようマウントro
: 読み取り専用でマウントnouser
: rootアカウントのみマウントできるよう設定user
: 一般アカウントもマウントできるよう設定exec
: ファイルの実行を許可suid
:SetUID
とSetGID
を許可nofail
: マウントするファイルシステムのステータスが使用不可の場合も起動プロセスを中断せずに続行できるようにするオプション
1
ダンプ設定 0
: ダンプされないファイルシステム1
: ダンプ可能なファイルシステム
2
fsck
設定0
: 起動時fsck
を実行しない1
: 起動時root
ファイルシステムを優先して確認2
: 起動時root
以外のファイルシステムを優先して確認
-
-
:wq
コマンドを入力してエディタを終了します。
nofail
オプションがあると、以下のようなエラー状況でもストレージが正常に起動します。
- UUIDに不要な引用符があったり、「default」の誤字があるなど、マウント情報が間違っている場合
- 実際にマウントするファイルシステムがない、または破損している場合
ストレージのアンマウント(Linux)
Linuxサーバでマウントしたストレージを解除する方法は、次の通りです。
- ストレージをアンマウントする Linuxサーバにアクセスします。
- サーバへのアクセス方法の詳細は、Linuxサーバアクセスをご参照ください。
umount /mnt/a
コマンドを入力します。/mnt/a
にマウントしたストレージが解除されます。
アンマウントが正常に行われない場合、アンマウント強制コマンドまたは fuserコマンドを通じて特定のファイルやファイルシステム、ポートなどで使用中のプロセスを確認・終了する必要があります。
- アンマウント強制コマンド
umount -l /mnt/a
umount -f /mnt/a
- fuserコマンドの使用手順
fuser -cu /mnt/a
でディレクトリを使用するユーザーまたはプロセスを確認fuser -ck /mnt/a
でプロセスを強制終了umount /mnt/a
でアンマウントを実行
ストレージボリュームの登録(Windows)
追加したストレージを使用するには、Windowsサーバにストレージをボリュームとして登録する必要があります。次の手順に従って追加したストレージをボリュームとして登録します。
1. ディスクの初期化
ディスクを初期化する方法は、次の通りです。
- 追加ストレージをボリュームとして登録する Windowsサーバにアクセスします。
- サーバへのアクセス方法の詳細は、Windowsサーバアクセスをご参照ください。
をクリックした後、Windows Administrative Tools > Computer Management > Disk Managementメニューを順にクリックします。
- 実行欄に
diskmgmt.msc
を入力することもできます。
- 実行欄に
- ディスク初期化ポップアップで追加するディスクを選択して MBR(Master Boot Record)を選択した後、 [OK] ボタンをクリックします。
- ディスクが初期化されます。
- ポップアップが表示されない場合、ディスクリストで Not Initializedが表示されたディスクを検索して右クリックした後、Initialize Diskをクリックします。
2. ボリュームの作成とフォーマット
サーバにストレージボリュームを作成してフォーマットする方法は、次の通りです。
- ディスクリストで Unallocatedが表示されたディスクを検索して右クリックした後、New Simple Volumeをクリックします。
- [Next] ボタンをクリックします。
- シンプルボリュームサイズを入力した後、 [Next] ボタンをクリックします。
- 割り当てる Drive文字を選択した後、 [Next] ボタンをクリックします。
- パーティションフォーマットを設定した後、 [Next] ボタンをクリックします。
- 設定内容を確認した後、 [Finish] ボタンをクリックします。
- フォーマット完了後、当該ディスクのステータスが正常に表示されたらストレージを使用できます。
ボリュームの登録が正常に完了したかを確認するには、Windowsエクスプローラーで This PCをクリックした後、ハードディスク Driveリストを確認します。
ストレージボリュームの解除(Windows)
Windowsサーバでサーバに登録されたストレージボリュームを解除する方法は、次の通りです。
- Windowsサーバにアクセスします。
- サーバへのアクセス方法の詳細は、Windowsサーバアクセスをご参照ください。
をクリックした後、Windows Administrative Tools > Computer Management > Disk Managementメニューを順にクリックします。
- 実行欄に
diskmgmt.msc
を入力することもできます。
- 実行欄に
- 表示されるリストで拡張するパーティションを検索して右クリックした後、Offlineをクリックします。
- サーバとの接続が解除され、パーティションのステータスが Offlineと表示されます。
サーバ接続
ストレージ作成後にストレージを設定・使用するには、サーバにストレージを接続する必要があります。サーバ接続後、ストレージマウントタスクを行います。サーバ接続方法の詳細は、サーバ接続をご参照ください。
サーバ接続解除
ストレージを削除する前に、サーバとの接続を解除する必要があります。ストレージを他のサーバに移行する際にも、サーバの接続を解除する必要があります。サーバ接続を解除する方法の詳細は、サーバ接続解除をご参照ください。