- 印刷する
- PDF
診断割り込み
- 印刷する
- PDF
VPC環境で利用できます。
OSの設定によりメモリダンプ(Memory Dump)を取得できる NAVERクラウドプラットフォームの診断割り込みについて説明します。診断割り込みはユーザー CLIと APIを通じて実行でき、診断割り込みを使用するための条件は次の通りです。
- Windows系 OSを使用する Server関連サービス
- サーバ外部で NAVERクラウドプラットフォームの API、CLIを使用できる場合
診断割り込みは、サーバに BSOD(ブルースクリーン)を強制的に発生させる機能です。データが消失する恐れがありますので、当該機能の使用にはご注意ください。
- Bare Metal Serverは診断割り込み機能をサポートしていません。
- 作成された Memory Dumpの分析はサポートしていません。
- Linux系の OSは今後サポート予定です。
必要状況
診断割り込みが必要な状況は、次の通りです。
- ユーザーアプリケーションに対してメモリダンプ分析が必要な場合
- その他の OSの問題で分析が必要な場合
Windows完全メモリダンプのプリセット
デフォルト設定の場合は「Automatic memory dump」が設定されていますが、この場合は完全メモリダンプが欠落し、アプリケーションのメモリを確認することは困難です。したがって、Windowsで BSODが発生する際にメモリ全体に対してダンプができるように設定し、Pageファイルに対して設定する必要があります。
完全メモリダンプを可能に設定することは OSの性能に大きな影響は与えず、問題が解決された場合に復元しても構いません。ただし、復元する場合、診断割り込み(または BSOD)が発生する際に完全メモリダンプは取得されません。
Windowsメモリダンプの設定
Windowsで BSOD発生時に完全メモリダンプができるように設定する方法は、次の通りです。
- > > System > Advanced system settings > [Advanced] を順にクリックします。
- System failure の Automatically restart チェックボックスをクリックして選択します。
- Startup and Recovery の [Settings] ボタンをクリックし、Write debugging information のドロップダウンメニューで Complete memory dump を選択します。
- ポップアップの [OK] ボタンをクリックします。
- Write debugging information の Overwrite any existing file チェックボックスをクリックして選択します。
- [OK] ボタンをクリックします。
Pagingファイルの設定
Pagingファイルを設定する方法は、次の通りです。
%SystemRoot%
パーティションは起動システムファイルが存在するパーティションで、そのパーティションに Pagingファイルが存在する必要があります。デフォルトで Windowsをインストールした場合、C:\になります。
> > System > Advanced system settings > [Advanced] を順にクリックします。
Performance の [Settings] ボタンをクリックし、[Advanced] タブをクリックして Virtual memory の [Change] ボタンをクリックします。
Automatically manage paging file size for all drives チェックボックスをクリックして選択を解除します。
Custom size をクリックして選択した後、RAMより大きい C:\の下位に存在するように Pagingファイルサイズを設定します。
次の画像は、物理メモリが8GBの場合の設定例です。
Pagingファイルのサイズは、物理的なメモリより少なくとも257MB大きく設定する必要があります。
サーバの RAM容量 推奨 Paging Fileサイズ 4 GB 4353MB以上 8 GB 8449MB以上 16 GB 16,641MB以上 32 GB 33,025MB以上 64 GB 65,793MB以上
- [Set] > [OK] ボタンを順にクリックします。
- メモリダンプは C:\ Windowsに保存されます。C:\ボリュームに最小メモリ容量以上の空き容量がある必要があります。空き容量を十分に確保してください。メモリ容量が大きいサーバの場合、D:\ボリューム(追加ディスク)を活用して2番の手順でダンプファイルの位置を修正してください。
- メモリ容量が大きいサーバの場合、メモリダンプの取得に時間がかかることがあります。
適用
Windowsを再起動することで設定が適用されます。設定の適用が完了すると、診断割り込み発生時に BSODが発生し、この時、完全メモリダンプが取得されます。
Windowsに関する技術的なお問い合わせが必要な場合は、以下をご参照ください。
- Knowledge Baseの検索と参考
- コミュニティにお問い合わせ
- Visual Studioサブスクライバー(旧 MSDNサブスクリプション)の場合、次の方法で MSの公式サポートを受けることができます。
- コールセンター(080-986-1000)
- サブスクライバーポータルにお問い合わせ
API/CLIの使用方法
APIおよび CLIを介して診断割り込みを使用する方法は、次の通りです。
- 診断割り込みが必要な状況に該当するか確認します。
- 次のガイドを参照して APIと CLIを実行します。
- NAVERクラウドプラットフォームコンソールで、 Services > Compute > Server メニューを順にクリックし、サーバの 設定中 の状態を確認します。
- サーバの 再起動 の状態を確認します。
- サーバの状態が 運用中 に変更されたら、アクセスしてみます。
- API、CLIを実行すると、すぐにサーバに強制割り込みが発生します。
- [サーバ管理と設定変更] > サーバコンソールのスクリーンショット 機能により、現在の割り込み発生後の進捗状況を確認できます。
- 診断割り込み発生時、正常に再起動が行われない場合、 [強制停止] ボタンが有効になります。 [強制停止] 機能についての詳細は、強制停止と返却をご参照ください。