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Ncloud Tool Kit 点検(Linux)
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Classic環境で利用できます。
Linux Ncloud Tool Kit(Linux NTK)は、NAVERクラウドプラットフォームが提供している Linuxサーバを診断するための Tool Kitです。提供する機能は、次の通りです。
- Linuxサーバのヘルスチェック機能
- アカウント設定ファイルの確認
- 必須プロセスと必須スクリプトの確認
- DNS設定状態
- ネットワーク設定情報の確認
- ルートファイルシステムの状態
- ファイルシステムのマウント設定状態
- grub情報の確認
- カーネルイメージリストの確認
- リポジトリ設定状態
- 必須パッケージの確認
- ストレージ IOPSの測定
ここでは、NAVERクラウドプラットフォームの XENハイパーバイザ Linuxサーバに関する内容のみ説明します。
Linuxサーバのヘルスチェック
Linux NTKを活用して Linuxサーバのヘルスチェックを行い、問題の症状や原因を確認できます。
Account Config File
アカウント関連の設定ファイルを確認します。
機能 | 原因 | 措置内容 |
---|---|---|
/etc/passwd ファイルの存在有無を確認
| /etc/passwd ファイルが存在しない | 次のコマンドを実行して、デフォルトバックアップファイルをコピー# cp -p /etc/passwd- /etc/passwd |
/etc/shadow ファイルの存在有無を確認
| /etc/shadow ファイルが存在しない | 次のコマンドを実行して、デフォルトバックアップファイルをコピー# cp -p /etc/shadow- /etc/shadow |
/etc/group ファイルの存在有無を確認
| /etc/group ファイルが存在しない | 次のコマンドを実行して、デフォルトバックアップファイルをコピー# cp -p /etc/group- /etc/group |
Mandatory Process
NAVERクラウドプラットフォームの Linuxサーバを運用する上で必須のプロセスを確認します。
機能 | 原因 | 措置内容 |
---|---|---|
Xentoolsパッケージのインストール有無を確認
| Xentoolsパッケージのインストール状態が異常 | Xentoolsの再インストール(Linux)を参照して Xentoolsを再インストール |
起動時 Xentoolsサービス登録状態(enable)を確認
| 起動時 Xentoolsサービスが実行するように設定されていない |
Ncloud Setup Script
NAVERクラウドプラットフォームの Linuxサーバを運用する上で必須の設定スクリプトを確認します。
マイサーバイメージの作成時に管理者パスワードを初期化する場合、次の表の内容を必ずご確認ください。
機能 | 原因 | 措置内容 |
---|---|---|
ncloud_auto.shスクリプトを確認
| ncloud_auto.shファイルが存在しない |
|
ncloud_auto.shファイルは存在するものの、パーミッションが基準に合致しない | 次のコマンドを実行してファイルパーミッションを設定# chmod 700 /usr/local/etc/ncloud_auto.sh | |
ncloud_auto.shスクリプト内の必須内容を確認
| ncloud_auto.shスクリプト内容が正常ではない |
|
起動時に実行する必須スクリプトの設定を確認
| rc.localに ncloud_auto.sh構文が存在しない | /etc/rc.localに以下の構文挿入/usr/local/etc/ncloud_auto.sh > /tmp/. ncloud_ out.log 2> /tmp/.ncloud_error.log & |
起動時に実行するべき必須サービスのヘルスチェック
| ncloud_auto.serviceが無効な状態 | 次のコマンドを実行して ncloud_autoサービスを有効化# systemctl enable ncloud_ auto.service |
rc.localファイルおよび関連サービスのヘルスチェック
| rc.localファイルパーミッションが基準に合致しない | 次のコマンドを実行してファイルパーミッションを設定# chmod 755 /etc/rc.local |
rc-local.serviceの状態が無効 | 次のコマンドを実行してサービスを有効化
# systemctl unmask rc-local.service # systemctl enable rc-local.service |
DNS Config
DNS設定および状態を確認します。
機能 | 原因 | 措置内容 |
---|---|---|
/etc/resolv.confファイル確認
| /etc/resolv.confファイルが存在しない | 1. 次のコマンドを実行して、「resolv.conf」ファイルを作成してパーミッションをアップデート# touch /etc/resolv.conf # chmod 644 /etc/resolv.conf |
NAVERクラウドプラットフォーム内部サーバとの接続状態を確認
| NAVERクラウド内部サーバと接続失敗 | DNS設定点検を参照して DNS設定を点検 |
/etc/resolv.confファイル内の必須内容を確認
| /etc/resolv.confファイル内に必須設定の漏れや誤りがある | |
/etc/resolv.confファイルまたは systemd-resolve内の最初の DNS情報を確認
| 最初の DNS情報が NAVERクラウドプラットフォームで提供する IPアドレス情報ではない |
Network Config
ネットワーク設定情報を確認します。
機能 | 原因 | 措置内容 |
---|---|---|
ネットワーク設定ファイルを確認
| ネットワーク設定ファイルが存在しない | ネットワーク設定ファイルを再作成した後、ネットワークサービスを再起動 |
eth0インターフェースの DHCP設定を確認
| eth0の BOOTPROTO値が DHCPではない | BOOTPROTO値を DHCPに変更後、ネットワークサービスを再起動
|
追加ネットワークインターフェースの BOOTPROTO値設定を確認
| 追加ネットワークインターフェースの BOOTPROTO値が設定されていない | BOOTPROTO値を設定した後、ネットワークサービスを再起動 |
Network Managerサービスのヘルスチェック(CentOS 7のみ)
| CentOS 7環境で Network Managerを有効にすると DHCPの動作にエラーが発生 | 次のコマンドを実行して Network Managerサービスを無効化# systemctl disable NetworkManager # systemctl stop NetworkManager # systemctl mask NetworkManager # chkconfig network on # systemctl restart network.service |
rootファイルシステム
ルートファイルシステムのヘルスチェックを行います。
機能 | 原因 | 措置内容 |
---|---|---|
ルートファイルシステム(/)全体の使用率を確認
| ルートファイルシステム(/)の使用率(90%以上)が高い状態 | ルートファイルシステム(/)の不要なファイルを削除 |
/tmpディレクトリの存在有無を確認
| /tmpディレクトリが存在しない | 次のコマンドを実行してディレクトリを作成# mkdir /tmp |
/tmpディレクトリのパーミッションを確認
| /tmpのパーミッションが基準に合致しない | 次のコマンドを実行してパーミッションを設定# chmod 1777 /tmp |
/tmpディレクトリの所有者を確認
| /tmpの所有者が基準に合致しない | 次のコマンドを実行してディレクトリの所有者を設定# chown root: /tmp |
/tmpディレクトリの所有グループを確認
| /tmpの所有グループが基準に合致しない | 次のコマンドを実行してディレクトリの所有グループを設定# chown :root /tmp |
fstab File
ファイルシステムのマウント情報設定ファイル(/etc/fstab
)を確認します。
機能 | 原因 | 措置内容 |
---|---|---|
/etc/fstabの存在有無を確認
| /etc/fstabにファイルが存在しない | 次のコマンドを実行してファイルを作成した後、fstab を使用するを参照して fstabファイルチェックを実行# touch /etc/fstab # chmod 644 /etc/fstab |
/etc/fstabの記法を確認
| /etc/fstabに登録された内容が無効な形式か、内容に誤りがある | Fstab を使用するを参照して fstabファイルチェックを実行 |
grub Config
設定した grub情報を確認します。
機能 | 原因 | 措置内容 |
---|---|---|
grubファイルを確認
| 起動に必要な必須ファイルが削除されたか、破損している | 1. ストレージスナップショットのバックアップ後に新規サーバを作成して復旧 2. 次のコマンドを実行して grubファイルを作成 # grub2-mkconfig -o /boot/grub2/grub.cfg |
Kernel Image
カーネルイメージのリストを確認します。
機能 | 原因 | 措置内容 |
---|---|---|
カーネルイメージを確認
| /bootディレクトリが存在しない | ストレージスナップショットのバックアップ後に新規サーバを作成して復旧 |
Repo Config
リポジトリ設定ファイルを確認します。
機能 | 原因 | 措置内容 |
---|---|---|
リポジトリ設定関連ディレクトリを確認
| リポジトリ設定関連ディレクトリが存在しない | 次のコマンドを実行してリポジトリ設定ディレクトリを作成
# mkdir -p /etc/yum.repos.d/ # mkdir -p /etc/apt/ |
リポジトリ設定関連ファイルを確認
| リポジトリ設定関連ファイルが存在しない | 次のコマンドを実行してリポジトリ設定ファイルをダウンロード
# wget -q http://init.ncloud.com/server/linux/repo/centos7/CentOS-Base.repo -O /etc/yum.repos.d/CentOS-Base.repo # wget -q http://init.ncloud.com/server/linux/repo/ubuntu18/sources.list -O /etc/apt/sources.list |
Mandatory Package
NAVERクラウドプラットフォームの Linuxサーバを運用する上で必須のパッケージを確認します。
機能 | 原因 | 措置内容 |
---|---|---|
wgetパッケージの存在有無を確認
| wgetパッケージがインストールされていない | 次のコマンドを実行してパッケージをダウンロード
# yum install wget # apt install wget |
/usr/bin/wgetファイルの実行可否を確認
| wget実行ファイルが存在しないか実行権限がない | 次のコマンドを実行してパッケージをダウンロード
# yum install wget # apt install wget |
dos2unixパッケージの存在有無を確認
| dos2unixパッケージがインストールされていない | 次のコマンドを実行してパッケージをダウンロード
# yum install dos2unix # apt install dos2unix |
/usr/bin/dos2unixファイルの実行可否を確認
| dos2unix実行ファイルが存在しないか実行権限がない | 次のコマンドを実行してパッケージをダウンロード
# yum install dos2unix # apt install dos2unix |
rpcbindパッケージの存在有無を確認(Ubuntuを除く)
| rpcbindパッケージがインストールされていない | 次のコマンドを実行してパッケージをダウンロード
# yum install rpcbind |
/usr/sbin/rpcbindファイルの実行可否を確認(Ubuntuを除く)
| rpcbind実行ファイルが存在しないか実行権限がない | 次のコマンドを実行してパッケージをダウンロード
# yum install rpcbind |
chronyパッケージの存在有無を確認(Ubuntuを除く)
| chronydパッケージがインストールされていない | 次のコマンドを実行してパッケージをダウンロード
# yum install chrony |
/usr/sbin/chronydファイルの実行可否を確認(Ubuntuを除く)
| chrony実行ファイルが存在しないか実行権限がない | 次のコマンドを実行してパッケージをダウンロード
# yum install chrony |
ストレージ IOPSの測定
Linux NTKが提供する FIOテストツールを利用して、Linuxサーバに接続されたストレージの性能を測定できます。
1. Linux NTK実行
Linux NTKを実行する方法は、次の通りです。
cd /usr/local/etc
コマンドを入力します。- NTKのあるパスに遷移します。
tar zxvf ntk.tar.gz
コマンドを入力します。- NTKファイルの圧縮が展開されます。
- ntk.tar.gzファイルがないか、このファイルを最新バージョンに置き換えるには、
wget -P /usr/local/etc http://init.ncloud.com/server/ntk/linux/xen/ntk.tar.gz
を入力してファイルをダウンロードします。
- 次のコマンドを入力して NTKを実行します。
# cd /usr/local/etc/ntk # ./ntk
2. FIO TEST実行
ストレージディスクの IOPSを測定する方法は、次の通りです。
NTKを実行し、(E) EXCUTE - << Run System Apps >>をクリックします。
(F) FIO TEST - << FOR DISK IO TEST >>をクリックします。
[YES] ボタンをクリックして、ディスク IOPS測定を実行します。
ディスク IOPS測定を行うディスクを選択し、 [OK] をクリックします。
参考サーバに接続されているディスクが1つの場合は自動選択され、このステップは SKIPされます。
IOPSテストオプションを選択し、 [OK] ボタンをクリックします。
- random read : ランダム読み取り
- random write : ランダム書き込み
- ディスク IOPS測定を行います。
測定が完了したら、結果を確認して [OK] ボタンをクリックします。
NAVERクラウドプラットフォームのテクニカルサポートセンターにログファイルを転送する場合は、 [Yes] ボタンをクリックします。転送しない場合は、 [No] ボタンをクリックして終了します。
- ログが正常に転送された場合、転送成功メッセージと一緒にログのダウンロード Short-URLを確認できます。