サーバ復旧
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VPC環境で利用できます。
正常に起動しないサーバを復旧する方法について説明します。
Single Modeエントリー
以下の状況に該当する場合は、シングルモードに入ってサーバを復旧します。
- 管理者パスワードを紛失
- fstabの使用に問題が発生
シングルモードに入ってサーバを復旧する方法は、次の通りです。
- サーバリストから起動するサーバをクリックして選択し、 [強制停止] ボタンをクリックします。
- [開始] ボタンをクリックして停止したサーバを起動した後、 [サーバアクセスコンソール] ボタンをクリックします。
- OS別シングルモードへのエントリー方法を確認し、サーバの復旧手順を行います。
CentOS Single Modeエントリー
CentOSでシングルモードに入ってサーバを復旧する方法は、次の通りです。
- カーネルバージョン選択画面で
e
を入力し、起動パラメータの修正画面に入ります。
- 次のようにパラメータを修正した後、 [Ctrl] + [x] キーを押して修正された起動パラメータで OSを起動します。
ro
をrw init=/sysroot/bin/bash
に修正します。rhgb quiet
を削除します。
- シングルモードに入ります。
- 次のコマンドを実行してサーバのパーティション領域をマウントします。
:/# chroot /sysroot
Ubuntu Single Modeエントリー
Ubuntuでシングルモードに入ってサーバを復旧する方法は、次の通りです。
- カーネルバージョン選択画面で
e
を入力し、起動パラメータの修正画面に入ります。
- 次のようにパラメータを修正した後、 [Ctrl] + [x] キーを押して修正された起動パラメータで OSを起動します。
ro
をrw single init=/bin/bash
に修正します。
- シングルモードに入ります。
ブートカーネル変更
OS別ブートカーネルを変更してサーバを復旧する方法は、次の通りです。
CentOSブートカーネルの変更
CentOSでブートカーネルを変更する方法は、次の通りです。ここではブートカーネルを CentOS Linux (3.10.0-1127.19.1.el7.x86_64) 7 (Core)
に変更する例で説明します。
- 次のコマンドを実行して現在のカーネル設定を確認します。
[root@centos ~]# grub2-editenv list saved_entry=CentOS Linux (3.10.0-1127.el7.x86_64) 7 (Core)
- 次のコマンドを実行してカーネルリストを確認します。
[root@centos ~]# grep ^menuentry /boot/grub2/grub.cfg | cut -d "'" -f2 CentOS Linux (3.10.0-1127.19.1.el7.x86_64) 7 (Core) CentOS Linux (3.10.0-1127.el7.x86_64) 7 (Core) CentOS Linux (0-rescue-4bfdd392cea14cb58d22427c1c69c5df) 7 (Core)
- デフォルトブートカーネル設定を変更した後、次のコマンドを実行して変更されたカーネル設定を確認します。
[root@centos ~]# grub2-set-default "CentOS Linux (3.10.0-1127.19.1.el7.x86_64) 7 (Core)" [root@centos ~]# grub2-editenv list saved_entry=CentOS Linux (3.10.0-1127.19.1.el7.x86_64) 7 (Core)
- サーバを再起動した後、次のコマンドを実行してカーネルを確認します。
[root@centos ~]# reboot [root@centos ~]# uname -r 3.10.0-1127.19.1.el7.x86_64
Ubuntuブートカーネルの変更
Ubuntuでブートカーネルを変更する方法は、次の通りです。ここではブートカーネルを 4.15.0-118-generic
に変更する例で説明します。
- 次のコマンドを実行して現在のカーネル設定を確認します。
root@ubuntu:~# cat /etc/default/grub | grep GRUB_DEFAULT GRUB_DEFAULT=0
- 次のコマンドを実行してカーネルリストを確認します。
root@ubuntu:~# awk -F"--class" '/menuentry/ && /with Linux/ {print $1}' /boot/grub/grub.cfg | awk '{print i++ " : " $5,$6,$7,$8}' | sed -e "s/'/ /g" 0 : 4.15.0-118-generic 1 : 4.15.0-118-generic (recovery mode) 2 : 4.15.0-76-generic 3 : 4.15.0-76-generic (recovery mode)
- デフォルトブートカーネル設定を変更した後、次のコマンドを実行して変更されたカーネル設定を確認します。
root@ubuntu:~# vi /etc/default/grub root@ubuntu:~# grub-set-default 0 Searching for GRUB installation directory ... found: /boot/grub root@ubuntu:~# grub-editenv list saved_entry=0 root@ubuntu:~# update-grub Sourcing file `/etc/default/grub' Generating grub configuration file ... Found linux image: /boot/vmlinuz-4.15.0-118-generic Found initrd image: /boot/initrd.img-4.15.0-118-generic Found linux image: /boot/vmlinuz-4.15.0-76-generic Found initrd image: /boot/initrd.img-4.15.0-76-generic Found linux image: /boot/vmlinuz-4.15.0-22-generic Found initrd image: /boot/initrd.img-4.15.0-22-generic done
- サーバを再起動した後、次のコマンドを実行してカーネルを確認します。
root@ubuntu:~# reboot root@ubuntu:~# uname -r 4.15.0-118-generic
サーバ復旧不可時にスナップショットによるデータ復旧方法
シングルモードエントリー、またはブートカーネルの変更でサーバの復旧が不可な場合、作成されたスナップショットを使用して希望するサーバに新しいストレージを作成すると、保存されたデータを復旧できます。
スナップショットでデータを復旧する方法は、次の通りです。
スナップショットを作成します。
- スナップショット作成を参照
スナップショットを使用してストレージを作成し、サーバにマウントします。
参考- スナップショットからストレージのデータを読み取り復旧するため、ディスクパーティション、ストレージフォーマット作業は省略します。
- 他のサーバの起動用デフォルトストレージでスナップショットを作成したり、ストレージを追加したサーバの既存ストレージのうち1つからスナップショットを作成した場合、ソースサーバのストレージと作成したストレージの識別子が重複するため、マウントできません。
- ストレージ識別子の変更を参考にし、作成したストレージの識別子を変更してください。
ストレージをマウントしたパスにアクセスしてデータを復旧します。
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