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事前ジョブ
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Classic/VPC環境で利用できます。
事前準備では場合によってリソースを作成する前に行うべきジョブについて説明します。
事前準備を行うべき場合と、場合によって行うべきジョブは次の通りです。
- Windowsサーバをリソース作成に使用する場合: Windows設定
- エージェントインストールに root/Administratorアカウントを使用できない場合: サーバ ID設定
- エージェントがインストールされたサーバイメージで作成したサーバ、または既存のエージェントをインストールしたサーバを使用する場合: バックアッププロセス終了および関連ディレクトリ削除
以上のようなケースに該当しない場合は、別途のジョブを行わずに直ちにリソースを作成できます。リソース作成方法は、リソース作成をご参照ください。
Windows設定
Windowsサーバでリソースを作成するには、以下のようなジョブを行います。
WMI固定ポート設定(必須)
WMI(Windows Management Instrumentation)固定ポートを24158で設定する方法は、次の通りです。
[Windows] + [R] キーを押して Runダイアログボックスを実行します。
cmdを入力して [Ctrl] + [Shift] + [Enter] キーを押します。
- 管理者権限で cmdウィンドウが表示されます。
以下のコマンドを入力して WMIサービスを自動で実行します。
# winmgmt -standalonehost
以下のコマンドを入力して WMIサービスを停止した後に再実行します。
# net stop Windows Management Instrumentation # net start Windows Management Instrumentation
以下のコマンドを入力して Windowsファイアウォールのアウトバウンドルールを追加します。
// 24158ポートにアクセスを許可するルール # netsh firewall add portopening TCP 24158 WMIFixedPort
例)
Remote Registryの有効化(必須)
Remote Registryを有効化する方法は、次の通りです。
- [Windows] + [R] キーを押して Runダイアログボックスを実行します。
- controlを入力して [Enter] キーを押します。
- Control Panelウィンドウが表示されたら、 System and Security > Administrative Tools > Services を順にクリックして Servicesを実行します。
- Remote Registry をダブルクリックして Remote Registry Properties (Local Computer)ウィンドウを表示します。
- Remote Registry を右クリックした後に Properties をクリックしても構いません。
- Startup type ドロップダウンメニューで Automatic を選択します。
- [OK] ボタンをクリックします。
- Servicesウィンドウ上段の をクリックしてサービスを実行します。
- Remote Registryサービスが有効化します。
Remote Registryサービスの状態が無効にならないようにするには、以下のようにレジストリを変更します。
- [Windows] + [R] キーを押して Runダイアログボックスを実行します。
- regeditを入力して [Enter] キーを押します。
- Registry Editorが実行されます。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\RemoteRegistry
パスに移動します。- DisableIdleStop をダブルクリックします。
- DisableIdleStop を右クリックした後に Modify をクリックしても構いません。
- ポップアップが表示されたら、 Value Data に1を入力して [OK] ボタンをクリックします。
ACGルール設定(必須)
Classic環境で Backupサービスを使用する場合、ACG設定を参照して以下のように ACGルールを設定します。
- プロトコル: TCP
- アクセスソース(IPアドレス帯域): 10.0.0.0/8
- 許可ポート: 135、139、445、24158
ADMIN$共有の有効化(オプション)
サーバをリモートで管理する間に使用されるリソースである ADMIN$の共有有効化有無を確認して、有効にします。
ADMIN$共有有効化有無の確認
ADMIN$共有有効化有無を確認する方法は、次の通りです。
- [Windows] + [R] キーを押して Runダイアログボックスを実行します。
- cmdを入力して [Ctrl] + [Shift] + [Enter] キーを押します。
- 管理者権限で cmdウィンドウが表示されます。
net share
を実行して ADMIN$の共有有効化有無を確認します。
ADMIN$共有の有効化
ADMIN$の共有を有効化する方法は、次の通りです。
- [Windows] + [R] キーを押して Runダイアログボックスを実行します。
- regeditを入力して [Enter] キーを押します。
- Registry Editorが実行されます。
HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Services\LanmanServer\Parameters
パスに移動します。- Registry Editorウィンドウを右クリックして New > DWORD (32-bit) Value を順にクリックします。
- AutoShareServerを入力して [Enter] キーを押します。
- 同じ方法で AutoShareWksも追加します。
- AutoShareServer をダブルクリックします。
- AutoShareServer を右クリックした後に Modify をクリックしても構いません。
- ポップアップが表示されたら、 Value Data に1を入力して [OK] ボタンをクリックします。
- 同じ方法で AutoShareWKS も同様に設定します。
- 同じ方法で AutoShareWKS も同様に設定します。
- サーバを再起動します。
サーバ ID設定
サーバにアクセスしてエージェントにインストールするには、Linuxの場合は rootアカウントを、Windowsの場合は Administratorアカウントを使用します。root/Administratorアカウントを使用できない場合、エージェントインストール用アカウントを作成して root/Administrator権限を付与してから使用します。ただし、エージェントをインストールした後は当該アカウントの root/Administrator権限を必ず削除します。
Linux
エージェントインストール用アカウントを作成して root権限を付与する方法は、次の通りです。
rootアカウントにサーバでアクセスします。
- NAVERクラウドプラットフォームの Serverサービスを利用する場合、利用環境に応じてサーバアクセス(VPC)、またはサーバアクセス(Classic)をご参照ください。
以下のコマンドを実行してエージェントをインストールする時に使用するアカウントを作成します。
- エージェントインストール用で使用できるアカウントが存在する場合は別途作成する必要がありません。
adduser {アカウント名} // 例 // adduser test01
以下のコマンドを実行します。
vi /etc/sudoers
以下の内容を入力してエージェントインストール用アカウントに root権限を付与します。
「エージェントインストール用アカウント名」 ALL=(ALL) NOPASSWD: ALL
例)
[root@backup-linux01 ~]# vi /etc/sudoers ## Allow root to run any commands anywhere root ALL=(ALL) ALL test01 ALL=(ALL) NOPASSWD: ALL
エージェントインストールを完了した後、4番手順で入力した内容を削除して root権限を削除します。
Windows
エージェントインストール用アカウントに Administrator権限を付与する方法は、次の通りです。
- サーバへアクセスします。
- NAVERクラウドプラットフォームの Serverサービスを利用する場合、利用環境に応じてサーバアクセス(VPC)、またはサーバアクセス(Classic)をご参照ください。
- [Windows] + [R] キーを押して Runダイアログボックスを実行します。
- netplwizを入力して [Enter] キーを押します。
- ポップアップが表示されたら、エージェントインストール時に使用するアカウントをクリックして [Properties] ボタンをクリックします。
- エージェントインストール用で使用できるアカウントが存在しない場合は、 [Add] ボタンをクリックして新しいアカウントを作成します。
- Propertiesポップアップが表示されたら、 [Group Membership] タブをクリックします。
- Administrator をクリックして選択した後、[OK] ボタンをクリックします。
- エージェントインストールが終わった後、アカウントを削除するか、当該アカウントの権限を再度 Standard User に変更します。
バックアッププロセス終了および関連ディレクトリ削除
リソース作成に使用するサーバが以下に当たる場合、現在実行中のバックアッププロセスを終了してサーバに保存されたエージェント関連ディレクトリを削除します。
- エージェントがインストールされたサーバイメージで作成したサーバ
- エージェントをインストールした履歴があり、エージェント関連ファイルが残っているサーバ
リソースを作成する前にリソース作成に使用するサーバの OSに応じて事前準備を行います。
Linux
Linuxサーバを再利用してリソースを作成する場合、行うべきジョブは次の通りです。
リソース作成に使用する Linuxサーバにアクセスします。
- NAVERクラウドプラットフォームの Serverサービスを利用する場合、利用環境に応じてサーバアクセス(VPC)、またはサーバアクセス(Classic)をご参照ください。
root権限で以下のコマンドを入力して、サーバにインストールされたバックアッププロセスを終了します。
- コマンドが動作しない場合、4番手順に従ってバックアッププロセスを強制終了します。
commvault stop -all () Redirecting stopping service for Instance001 to systemd ... Running "systemctl stop commvault.Instance001.service" ... Stopping Commvault services for Instance001 ... All services stopped.
以下のコマンドを入力してサーバに残っているバックアッププロセスを確認します。
- 確認すべきバックアッププロセス: cvlaunchd、cvd、cvfwd、ClMgrS
ps -ef | grep -i "cvlaunchd|cvd|cvfwd|ClMgrS"
killコマンドを使用してバックアッププロセスを強制終了します。
- 1番手順でコマンドが動作しないか、コマンドを実行した後もバックアッププロセスが終了されない場合、当該手順を行います。
以下のパスを確認してエージェント関連ディレクトリを削除します。
- デフォルトパス: /optに commvaultで始まるフォルダ
- 例) /opt/commvault、/opt/commvault1、/opt/commvault2...
- ログパス: /var/logに commvaultで始まるフォルダ
- 例) /var/log/commvault、/var/log/commvault1、/var/log/commvault2...
- レジストリパス: /etc/CommVaultRegistry(単一フォルダ)
- デフォルトパス: /optに commvaultで始まるフォルダ
エージェントをデフォルトパスにインストールしていない場合、インストールする時に使用したアカウントの homeディレクトリを削除します。
例)
ncloudディレクトリにインストールした場合、/home/ncloud/の下位にエージェントがインストールされ、パスは以下のようになります。
- デフォルトパス: /home/ncloud/commvault
- ログパス: /home/ncloud/var/log/commvault
- レジストリパス: /home/ncloud/CommVaultRegistry
Windows
Windowsサーバを再利用してリソースを作成する場合、行うべきジョブは次の通りです。
エージェント関連ディレクトリを削除する際は必ず手順に従って削除します。ディレクトリを個別で削除する場合、完全に削除されずにリソース作成時に問題が発生する場合があります。
- リソース作成に使用する Windowsサーバにアクセスします。
- NAVERクラウドプラットフォームの Serverサービスを利用する場合、利用環境に応じてサーバアクセス(VPC)、またはサーバアクセス(Classic)をご参照ください。
- ジョブバーで Commvault Process Managerを検索して Process Managerを実行します。
- [Services] タブをクリックします。
- ツリーメニューで All Services をクリックした後、をクリックします。
- All Services を右クリックした後に Stop をクリックしても構いません。
- 実行中のバックアッププロセスが残っている場合、バックアッププロセスを個別で終了します。
- 残りのバックアッププロセスをクリックした後に をクリックするか、右クリックして Stop をクリックします。
- ジョブバーで Add or remove programsを検索して実行します。
- Commvault ContrntStore をクリックして [Uninstall] ボタンをクリックします。
- ポップアップの内容を確認し、 [Uninstall] ボタンをクリックします。
- COMMVAULTポップアップが表示されたら、 Uninstall all packages in the instance をクリックして選択した後に [Enter] キーを押します。
- 削除する内容を確認し、 [Enter] キーを押します。