VPC環境で利用できます。
Xenベースの Rocky Linux 8 VMで dnf(yum) updateにパッケージを全体アップデートした後、再起動時に起動せず GRUBプロンプトに進入する現象が発生します。
この問題は XENベースの Rocky Linux 8環境でのみ発生し、特に8.10バージョンの最新の grub2パッケージがインストールされた場合に発生します。
一方、KVMハイパーバイザベースの Rocky Linux 8および Rocky Linux 9環境では、当該問題は発生しません。
NAVERクラウドプラットフォームでは、OS全体パッケージのアップデート実行をお勧めしません。
カーネルパッチやパッケージアップデートを実行する前には必ずマイサーバイメージを作成して十分に検証し、実際のサービスに適用します。
OSのアップデートにより発生する問題はお客様の責任の領域であり、これにより発生した問題についてはテクニカルサポートは提供されません。
本ガイドはテクニカルサポートを目的とするものではなく、お客様が自ら問題を解決するための参考用のガイドです。
問題現象の再現方法
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サーバにリモートでアクセスします。
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OS全体パッケージをアップデートします。
参考Rocky Linux 8での dnf updateは、Ubuntu OSの apt updateとは完全に異なるコマンドです。
Ubuntuで使用する apt updateは、OS Package Repositoryの Meta情報を最新ステータスに更新するコマンドであり、apt関連のコマンドを実行する前に毎回実行する必要があります。
dnf(または yum)updateは、Rocky Linux OSの全体パッケージを最新にアップデートするコマンドであり、当該コマンドを実行すると以前のバージョンへの復元(ロールバック)が難しいため、必ず慎重に実行する必要があります。[root@xen-rockylinux810 ~]# dnf update Rocky Linux 8 - AppStream 97 MB/s | 18 MB 00:00 Rocky Linux 8 - BaseOS 80 MB/s | 24 MB 00:00 Rocky Linux 8 - Extras 1.6 MB/s | 15 kB 00:00 Dependencies resolved. ================================================================================================================================================================================================== Package Architecture Version Repository Size ================================================================================================================================================================================================== Installing: kernel x86_64 4.18.0-553.53.1.el8_10 baseos 10 M kernel-core x86_64 4.18.0-553.53.1.el8_10 baseos 43 M kernel-devel x86_64 4.18.0-553.53.1.el8_10 baseos 24 M kernel-modules x86_64 4.18.0-553.53.1.el8_10 baseos 36 M kernel-modules-extra x86_64 4.18.0-553.53.1.el8_10 baseos 11 M Upgrading: ... 省略 ... grub2-common noarch 1:2.02-165.el8_10.rocky.0.1 baseos 897 k grub2-pc x86_64 1:2.02-165.el8_10.rocky.0.1 baseos 47 k grub2-pc-modules noarch 1:2.02-165.el8_10.rocky.0.1 baseos 929 k grub2-tools x86_64 1:2.02-165.el8_10.rocky.0.1 baseos 2.0 M grub2-tools-extra x86_64 1:2.02-165.el8_10.rocky.0.1 baseos 1.1 M grub2-tools-minimal x86_64 1:2.02-165.el8_10.rocky.0.1 baseos 215 k ... 以下省略... -
アップデート後に VMを再起動します。
[root@xen-rockylinux810 ~]# sync;reboot -
サーバが正常に起動しない場合、MCコンソールでサーバアクセスコンソールを確認します。


grubに進入する現象を緩和する方法
- OS全体パッケージをアップデート(dnf update)するコマンドを実行しません。
- もし grub2パッケージが再インストールされた場合、grub2-installコマンドで GRUBを再インストールします。
[root@xen-rockylinux810 ~]# grub2-install /dev/xvda
既に grubに進入したステータスで OSを起動する方法
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ファイルシステムが正常なステータスであるか確認します。

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起動するカーネルバージョンおよび関連ファイルを点検します。

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以下の GRUBコマンドを入力して起動を試みます。
参考以下の例で使用するカーネルは4.18.0-553.53.1.el8 10.x86 64です。
起動できるカーネルであれば、当該バージョンではなく他のバージョンを選択しても問題ありません。grub> set root=(hd0,msdos1) grub> linux /vmlinuz-4.18.0-553.53.1.el8_10.x86_64 root=/dev/xvda2 ro grub> initrd /initramfs-4.18.0-553.53.1.el8_10.x86_64.img grub> boot -
起動が正常に完了したら、サーバにログインして GRUBファイルを再インストールします。
# grub2-install /dev/xvdaMCコンソールで強制停止ボタンをクリックして VMを終了した後、再起動すると運用中のステータスに切り替わります。
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上記の方法でも起動しない場合、当該 VMのスナップショットを作成し、別の VMにスナップショットをマウントしてデータをコピーします。
サーバ復旧不可時に、スナップショットによるデータ復旧方法ガイドをご参照ください。