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Blockchain Serviceの概要
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VPC環境で利用できます。
NAVERクラウドプラットフォームのBlockchain ServiceはHyperledger Fabricを利用して、プライベートやコンソーシアム型のブロックチェーンネットワークを構築できるBaaS(Blockchain as a Service)です。
ブロックチェーンのネットワーク構築のためのインフラの準備、ブロックチェーンフレームワークの構築、ノード配布及びネットワーク構築に必要な設定までの複雑な過程を減らして、運営上の利便性を提供します。
Hyperledgerは、2015年、Linux財団がリードするブロックチェーン及び関連ツール開発のためのオープンソースプロジェクトです。ブロックチェーンと分散型台帳を開発してグローバルビジネスのトランザクションができる性能や信頼性を備えたシステムの提供を目標としています。その中でもHyperledger Fabricは、IBMとDigital Assetが寄与したブロックチェーンフレームワークでブロックチェーンを構築するノード、スマートコントラクトの実行及びメンバー間の合意やメンバーシップサービスを提供するモジュール式アーキテクチャプラットフォームです。
詳細については、次のページを参考にしてください。
- Hyperledger: https://www.hyperledger.org
- Hyperledger Fabric: https://www.hyperledger.org/use/fabric
- ブロックチェーンネットワーク:https://hyperledger-fabric.readthedocs.io/en/release-1.4/network/network.html
Blockchain Serviceが提供する様々な機能
検証済みのブロックチェーンフレームワーク
- 企業ビジネスに最適化され、広く使われているオープンソースのブロックチェーンフレームワークであるHyperledger Fabricをベースにしたブロックチェーンネットワークを構築できます。
- Hyperledger Fabricは、エンタープライズレベルのプラットフォーム機能を提供しているため、多数のメンバーが参加するコンソーシアム型ブロックチェーンを安全に構築できます。
- Blockchain ServiceはHyperledger Fabric v2.2.3をサポートします。
ブロックチェーンの容易な構築・拡張
- ブロックチェーンネットワークを構成するために複雑なインフラを構築したり、コードを作成したりする必要はありません。
- ウェブ基盤のコンソールで数回クリックするだけで、ブロックチェーンネットワークを簡単に構築できます。また、メンバーが増えてネットワークの規模が大きくなっても迅速に拡張できます。
合理的な費用
- 概念実証(PoC)から運用環境まで、必要とする規模のブロックチェーンを合理的な費用で構築できます。
- メンバー数と使用量に応じてリソースを柔軟に管理でき、使用した分だけ料金を支払う形になっているため、費用を効率良く管理できます。
ウェブ基盤のノード構築・管理
- Hyperledger Fabricを利用すると、ブロックチェーンネットワークを構築する際に必要なインフラやノード、証明書、MSPなど様々な構成要素を数回クリックするだけで速やかに作成できます。コードの作成は不要です。
- 直感的に構築されたウェブ基盤のコンソールで、ブロックチェーンネットワークの構築からリソースの変更・削除までのすべての作業を簡単に行うことができ、ユーザーが構築したブロックチェーンネットワークや組織、ノードを一目で確認できます。
標準SDKを完璧にサポート
- ブロックチェーンアプリケーションの開発に必要な個別ノードの接続に関する情報を提供しており、Hyperledger FabricのネイティブSDKを完璧にサポートします。
- ユーザーはチェーンコードを配布し、Fabric SDKを利用したアプリケーションで台帳(Ledger)を作成できます。
強固なセキュリティ
- ユーザー別権限を詳細に設定できるSub Accountサービスを利用することで、ブロックチェーンネットワークの管理者やスマートコントラクトの開発者など、様々な担当者が各自に許可された権限範囲内で安全に作業を行うことを可能にします。
- ハードウェアセキュリティモジュール(HSM)、プライベートCA(Private CA)をサポートしており、Hyperledger Fabricの認証及びセキュリティ体制をより強固に実装できます(HSM、Private CAと連携する予定です)。
Blockchain Serviceガイドのご案内
- Blockchain Serviceの概要:Blockchain Serviceの紹介とメリットのご案内、Blockchain Serviceの利用に役立つガイド、関連リソース、よくある質問とその回答のご案内
- Blockchain Serviceの利用シナリオ:Blockchain Serviceに関する全体利用シナリオのご案内
- Blockchain Serviceの使用準備:Blockchain Serviceを利用するためのサポートスペックのご案内
- Blockchain Serviceの開始:NAVERクラウドプラットフォームコンソールでBlockchain Serviceを作成する方法のご案内
- Blockchain Serviceの使用:Blockchain Serviceの使用方法のご案内
- Dashboard: Blockchain Service利用状況のご案内
- Networks:ネットワーク(Networks)を使用する方法のご案内
- Organizations:Organizations(MSP)を使用する方法のご案内
- Nodes:ノード(Orderer、Peer、CA)を使用する方法のご案内
- Smart Contracts:スマート契約(チャネル(Channel)、チェーンコード(chaincode))の使用とアプリケーションを開発する方法のご案内
- Blockchain Serviceの権限管理:Blockchain Serviceの権限管理方法及びポリシーのご案内
- Blockchain Serviceのリリースノート:Blockchain Serviceガイドのアップデート履歴
Blockchain Service関連リソース
NAVERクラウドプラットフォームでは、Blockchain Serviceに対する顧客の理解に役立つために、ガイド以外にも様々な関連リソースを提供しています。Blockchain Serviceを会社に導入しようと検討中であるか、データ関連ポリシーを樹立する上で詳細情報を必要とする開発者、マーケターなどの方は以下のリソースを積極的に活用することをお勧めします。
- Sub Accountご利用ガイド:Blockchain Serviceを管理する様々な権限レベルの管理者アカウントが必要な場合に利用できるSub Account説明書
- Ncloud使用環境ガイド:VPC環境とサポートの有無に関する説明書
- ポータルとコンソールのご利用ガイド:Blockchain Service利用の申込と管理、ポータルとコンソールの基本的な使用方法について不明な点を解消
- 料金紹介、特徴、詳細機能
- サービス関連の最新のお知らせ:Blockchain Service関連の最新のお知らせ
- よくある質問:Blockchain Serviceユーザーからのよくある質問
- お問い合わせ:ご利用ガイドだけでは不明な点が解消されない場合、直接お問い合わせ
よくある質問を先に確認してください。
Q. ブロックチェーン(Blockchain)とは何ですか?
A. ブロック(Block)は、取引/トランザクションの集合で、各ブロックは以前の取引/トランザクションの情報や現在の取引/トランザクションを含めて作成されます。ブロックチェーン(Blockchain)は、作成された各ブロックを接続した台帳(Ledger)のことで、一種のデータベースです。
Q. Hyperledger Fabricの構成要素には何がありますか?
A. Hyperledger Fabricの構成要素は次のとおりです。
- CA(Certificate Authority):組織とユーザーの認証、ノード間の安全な通信(TLS)のための証明書(MSP)の発行、管理
- Organization:ネットワークへの参加を許可された組織。MSP(Membership Service Provider)を通じて定義
- コンソーシアム(Consortium):ネットワークに参加する組織の集合。コンソーシアム内ではトランザクションの詳細を共有
- MSP(Membership Service Provider):ユーザーの権限と認証のための管理システム。ネットワーク内ノードの役割と権限が定義されている
- Orderer:ネットワーク内チャネルに関する構成情報を管理、クライアントからのトランザクションの順序を決めて、最終ブロックを作成して接続されたノードに伝達
- チャネル(Channel):コンソーシアム内の特定グループ(MSPの集合)のトランザクションを処理するための一つのサブネットワーク
- Peer:ネットワークに参加するノード。台帳(Ledger)を物理的に保存し、チェーンコードを実行。役割に応じてEndorsing peer、Committing peer、Anchor Peer、Leader peerで区分
- クライアント(Client):トランザクションの作成と取引履歴の確認
- チェーンコード(Chaincode):Hyperledger Fabricのスマート契約(Smart contracts)を指す言葉。台帳(Ledger)の保存形式や取引条件などを含んでいる
- 台帳(Ledger):変更できない状態のデータ、チェーンコードで発生するすべての取引を保存
Hyperledger Fabric用語に関する詳細については、以下をご参照ください。
Q. Blockchain Nodeを構成する際に注意することは何ですか?
A. Blockchain ServiceはNcloud Kubernetes Serviceで作成したKubernetesクラスタにHyperledger Fabricノードを配布及び設定し、以下のようにノードタイプ別に基本リソース容量を定義しています。Hyperledger Fabricノードを作成する際にKubernetesクラスタとワーカーノード(Worker Node)のリソースが足りない場合、Hyperledger Fabricノードの作成が制限されます。
ノードタイプ | vCPU(Core) | Memory(MiB) | Storage(GiB) |
---|---|---|---|
Orderer | 0.35 | 700 | 100 |
Peer (LevelDB) | 1.1 | 2,800 | 200 |
Peer (CouchDB) | 1.1 | 2,800 | 100 |
CouchDB | 1.0 | 2,000 | 100 |
CA | 0.1 | 200 | 20 |
- Orderer 1個、Peer(LevelDB) 2個、CA 2個規模のブロックチェーンネットワークを作成する場合、Kubernetesクラスタのワーカーノードは最小2.75 vCPU(Core)、6,700 Memory (MiB)、540 Storage(GiB)容量が必要です。Kubernetesクラスタが多数のワーカーノードに構成される場合、Hyperledger Fabricノードが配置されるワーカーノードの可用量も確認する必要があります。
- 例えば、CouchDBタイプのPeerは、PeerとCouchDB間のネットワーク通信の負荷を減らすために同じワーカーノードに配置します。したがってPeer、CouchDB 2個のコンテナを構成するためにワーカーノードは2.1 vCPU(Core)、4,800 Memory(MiB)が必要であり、ワーカーノードの可用量が足りない場合、Peerを作成できません。