NFS のボリュームマウント(Linux)
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NFS のボリュームマウント(Linux)

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Classic環境で利用できます。

NAVERクラウドプラットフォームで作成したNFSプロトコルベースのNASボリュームをLinux Serverにマウントして使用できます。
NASボリュームをLinux Serverにマウントする手順は以下のとおりです。

1. サーバアクセス
2. NFS関連パッケージのインストール
3. NFS関連デーモンの起動
4. マウントの実行
5. マウント情報の維持設定(fstab設定)

1. サーバアクセス

サーバにアクセスする前に、サーバアクセスの準備を参考にして、サーバアクセスの準備状態を確認します。 サーバアクセスのための準備が完了すると、ターミナルプログラムを利用してLinux Serverにアクセスします。

参考
  • このガイドでは、PuTTYクライアントのソフトウェアを利用してサーバにアクセスする方法について説明します。
  • 使用するターミナルアクセスのソフトウェアの種類またはバージョンに応じて、サーバアクセス方法が異なる場合があります。 詳しい使用方法は、ソフトウェアと一緒に提供される使用説明書をご参照ください。
  1. PuTTYを実行します。
  2. 以下の情報を入力したり選択し、[Open] ボタンをクリックします。
    • Host Name (or IP address):サーバのグローバルIPまたはサーバアクセス用ポートフォワードIPの入力(サーバの詳細情報グローバルIPポートフォワード情報項目を参照)
    • Port:SSHアクセスポート(基本設定値:22)またはポートフォワード時に設定した外部ポート入力(ポートフォワードの設定を参照)
    • Connection typeSSHTelnetを選択(基本設定値)
  3. PuTTY Security Alertポップアップが表示されたら、[Accept] ボタンをクリックします。
  4. ログイン画面が表示されたら、サーバの管理者パスワードの確認メニューで確認したアカウント名(root)とパスワードを入力します(管理者パスワードの確認を参照)。

2. NFS関連パッケージのインストール

NFS関連パッケージをインストールする方法は、以下のとおりです。

参考

サーバのOSの種類とバージョンに合ったコマンドを使用します。 OSの種類とバージョンに応じてインストールコマンドが異なります。

  • CentOS 5.x以下:別途のコマンド不要(システム基本インストール)

  • CentOS 6.x以上:nfs-utilsパッケージのインストール

    yum install nfs-utils
    
  • Ubuntuサーバ:nfs-commonパッケージのインストール

    apt-get install nfs-common
    

3. NFS関連デーモンの起動

NFS起動コマンドを入力してRPCデーモンを起動する方法は以下のとおりです。

参考
  • サーバのOSの種類とバージョンに合ったコマンドを使用します。 OSの種類とバージョンに応じて起動コマンドが異なります。
  • CentOS 5.x以下のバージョンでは、rpcbindの代わりにportmapを起動する必要があります。
  1. 以下のコマンドを入力してRPCデーモンを起動します。

    • CentOS 5.x以下:portmap起動

      /etc/rc.d/init.d/portmap start
      
    • CentOS 6.x以上:rpcbind起動

      /etc/rc.d/init.d/rpcbind start
      
    • CentOS 7.x以上:rpcbind起動

      service rpcbind start
      

      または

      systemctl start rpcbind.service
      
  2. サービスを登録してブート時にrpcbindが自動で起動するように設定します。

    • CentOS 5.x以下

      chkconfig portmap on
      
    • CentOS 6.x以上

      chkconfig rpcbind on
      
    • CentOS 7.x以上

      systemctl enable rpcbind.service
      

4. マウントの実行

NFS関連デーモンを起動し、NFSボリュームをマウントする方法は、以下のとおりです。

  1. 以下のコマンドを入力してマウントポイント(/mnt/nas)を作成します。

    mkdir /mnt/nas
    
  2. NASボリュームを作成する時に取得したマウント情報(<例>10.00.00.00:/n0000000_volume1)を利用して、このボリュームをマウントポイント(/mnt/nas)にマウントします(NASボリュームの詳細画面マウント情報項目を参照)。

    mount -t nfs 10.00.00.00:/n0000000_volume1 /mnt/nas
    
    参考
    • 以下のようにNFS v3を利用すると、より安定的にボリュームをマウントできます(推奨オプション:-o vers=3)。
    mount -t nfs -o vers=3 10.00.00.00:/n0000000_volume1 /mnt/nas
    
    • CentOS 6.x以下:以下のようにデーモン自動実行コマンドを入力してブートする時にボリュームが自動マウントできるように設定します。
    chkconfig netfs on
    

5. マウント情報の維持設定(fstab設定)

Linux Serverを再起動した後も、マウント情報を維持するように/etc/fstabファイルにボリューム情報を追加します。

参考

/etc/fstabは、サーバをブートする時にマウントするボリューム情報を保存するファイルです。

NFS NASボリュームのマウント情報が10.00.00.00:/n0000000_volume1であり、サーバのマウントポイントが/mnt/nasの場合、/etc/fstabファイルにマウント情報を追加する方法は、以下のとおりです。

  1. エディタで/etc/fstabファイルを開きます。

    vi /etc/fstab
    
  2. 編集画面で [a] キーを押してINSERTモードに入った後、ボリュームのマウント情報を追加します。

    10.00.00.00:/n0000000_volume1 /mnt/nas nfs defaults 0 0
    
    • 編集画面例
      # /etc/fstab
      # Created by anaconda on Mon Oct 12 19:30:22 2020
      #
      # Accessible filesystems, by reference, are maintained under '/dev/disk'
      # See man pages fstab(5), findfs(8), mount(8) and/or blkid(8) for more info
      #
      UUID=79ec23f4-ea9a-4f2c-a2da-xxxxxxxxxxx /     xfs     defaults      0 0
      
      # ボリュームのマウント情報追加----------------------------------------
      
      10.00.00.00:/n0000000_volume1 /mnt/nas nfs defaults 0 0
      
      # -------------------------------------------------------------
      
      
      -- INSERT --
      
  3. [Esc] キーを押してINSERTモードをオフにし、:wqを入力して変更事項を保存した後、エディタを閉じます。

    • 編集画面例
      # /etc/fstab
      # Created by anaconda on Mon Oct 12 19:30:22 2020
      #
      # Accessible filesystems, by reference, are maintained under '/dev/disk'
      # See man pages fstab(5), findfs(8), mount(8) and/or blkid(8) for more info
      #
      UUID=79ec23f4-ea9a-4f2c-a2da-xxxxxxxxxxx /     xfs     defaults      0 0
      
      10.00.00.00:/n0000000_volume1 /mnt/nas nfs defaults 0 0
        
      
      
      :wq
      
    参考

    ボリュームマウント情報の各設定値についての詳細説明は以下のとおりです。

    (1)10.00.00.00:/n0000000_volume1 (2)/mnt/nas (3)nfs (4)defaults (5)0 (6)0
    
    番号 設定 説明
    (1) 10.00.00.00:/n0000000_volume1 ボリュームのマウント情報
    (2) /mnt/nas サーバのマウントポイント
    (3) nfs ファイルシステムの種類
    ext3: CentOS 5.x
    ext4: CentOS 6.x, Ubuntu Server/Desktop
    xfs: CentOS 7.x
    (4) defaults オプション機能
    defaults:以下の5つのオプションをすべて適用
    auto:ブート時に自動マウント
    rw:読み取りと書き込みができるようにマウント
    nouser:rootアカウントのみマウントできるように設定
    exec:ファイル実行を許可
    suid:SetUIDとSetGIDを許可
    (5) 0 ダンプ設定
    0:ダンプされないファイルシステム
    1:ダンプ可能なファイルシステム
    (6) 0 fsck設定
    0:起動時、fsckを実行しない。
    1:起動時、rootファイルシステムを優先して確認
    2:起動時、root以外のファイルシステムを優先して確認

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