Cloud DB for MySQL の概要

Classic/VPC環境で利用できます。

Cloud DB for MySQLは、世界で最も多く使用される関係型データベース MySQLを利用した完全管理型のクラウドデータベースサービスです。MySQLデータベースを簡単に構築して NAVERの最適化設定で安定的に運営し、障害が発生すると自動復旧します。

Cloud DB for MySQLが提供する様々な機能

Cloud DB for MySQLが提供する様々な機能についての説明は、次の通りです。

• 簡単かつスピーディーなインストール: 簡単な入力と数回のクリックだけで、サービスをすぐに使用できます。
• NAVERサービスで検証された最適化設定: NAVERサービスで長期間に渡って検証した MySQL設定を基本的にサポートし、別途のデータベースチューニングなく高速で安定した運用ができます。
• データ自動バックアップとバックアップしたデータで MySQLサーバを作成: 毎日1回顧客が希望する時間にデータを自動でバックアップし、バックアップしたデータで新規 MySQLサーバを作成してデータを復元できます。
• 性能モニタリングとアラーム: MySQLと OSに関連した様々な性能モニタリング数値とグラフを提供します。
• 読み取り負荷分散: 最大10台まで Slave Server DBをコピーでき、これを Load Balancerと連携してデータベースの読み取り負荷を分散できます。
• 自動 Failoverサポート: 高可用性(HA)設定を使用し、Master Serverと Standby Master Serverでサーバ構成を冗長化します。Master Serverに障害が発生すると自動で Standby Master Serverに Failoverするため、より安定的にサーバを運用できます。

Cloud DB for MySQLご利用ガイドのご案内

Cloud DB for MySQLのご利用ガイドは、Cloud DB for MySQLを効果的に利用できるように以下のようなテーマで構成されています。各テーマでユーザーが確認できる内容は、次の通りです。

• Cloud DB for MySQL の概要: Cloud DB for MySQLの紹介と利用に役立つ関連リソース、FAQのご案内
• Cloud DB for MySQL の仕様: Cloud DB for MySQLを利用するためのシステム要件、サポート項目、制限事項のご案内
• Cloud DB for MySQL のシナリオ: Cloud DB for MySQLを利用する全体プロセスのご案内
• Cloud DB for MySQL を開始する: NAVERクラウドプラットフォームコンソールで Cloud DB for MySQLサービスのご利用の申し込みと管理のご案内
• Cloud DB for MySQL を使用する: Cloud DB for MySQLで利用できる MySQL Server、Monitoring、Backup、Eventの使用方法と外部からのアクセス方法のご案内
  • DB Server: MySQL Serverの作成、削除、管理方法、読み取り負荷分散方法のご案内
  • Monitoring: ダッシュボードを通じた MySQL Server別のサーバパフォーマンスと OS状態、クエリ実行統計の確認方法のご案内
  • Backup: MySQL Serverのバックアップ設定リストの確認と復元方法のご案内
  • Event: MySQL Serverで発生したイベント確認とルール作成のご案内
  • クラウド外部から DB serverへアクセス: 外部から DB serverへアクセスする方法のご案内
• Cloud DB for MySQL のリソース管理: Cloud DB for MySQLサービスのリソース情報とリソースタイプ別タスク履歴の確認方法のご案内
• Cloud DB for MySQL の権限管理(VPC): Sub Accountを活用した Cloud DB for MySQLの権限管理方法のご案内
• Cloud DB for MySQL の用語: Cloud DB for MySQLを使用する際に必ず知っておくべき主要用語と解説のご案内
• Cloud DB for MySQL のリリースノート: Cloud DB for MySQLご利用ガイドのアップデート履歴

Cloud DB for MySQLの関連リソース

NAVERクラウドプラットフォームでは、Cloud DB for MySQLについての顧客の理解に役立つために、ご利用ガイドの他にも様々な関連リソースを提供します。Cloud DB for MySQLを会社に導入しようと検討中の方や、データ関連ポリシーを樹立する上で詳細情報を必要とする開発者、マーケッターなどの方は、以下のリソースを積極的に活用することをお勧めします。

• Cloud DB for MySQL(VPC) APIガイド: Cloud DB for MySQL開発者のための APIの使用方法
• Cloud DB for MySQL(VPC) CLIガイド: Cloud DB for MySQL開発者のための CLIの使用方法
• 料金プランの紹介、特長、詳細機能: Cloud DB for MySQLの料金システム、Cloud DB for MySQLの特徴と詳細機能のサマリー
• サービスのお知らせ: Cloud DB for MySQLに関するお知らせ。カテゴリとサービスを選択して確認
• よくある質問: Cloud DB for MySQLに関するよくあるご質問
• お問い合わせ: ご利用ガイドだけでは不明な点が解消されない場合、直接お問い合わせ
• MySQL Documentation(英字): MySQLの基本概念と使用方法、チュートリアルなどに関するガイド
• phpMyAdmin Documentation(英字): phpMyAdminの基本概念と使用方法、チュートリアルなどに関するガイド
• Cloud DB for MySQLの利用に必要な連携サービスのご利用ガイド
  • Server作成ガイド: MySQLと通信を行うアプリケーションサーバの作成方法
  • VPC/Subnetご利用ガイド: MySQL Serverに使用する VPC/Subnetの作成方法
  • ACGご利用ガイド: MySQL Serverに使用する ACG設定方法
  • パブリック IPアドレスご利用ガイド: アクセス環境の設定時に必要なパブリック IPアドレスの設定方法
  • SSL VPNご利用ガイド: アクセス環境の設定時に必要な SSL VPNの設定方法
  • Sub Account ご利用ガイド: Cloud DB for MySQL管理と運用権限管理に役立つ Sub Accountの使用方法
  • Cloud Insight ご利用ガイド: 発生イベントと通知(アラーム)設定に役立つ Cloud Insightの使用方法
  • Cloud Log Analyticsご利用ガイド: MySQL Serverログ収集と分析に役立つ Cloud Log Analyticsの使用方法
  • Object Storageご利用ガイド: MySQL Serverログとバックアップを長期間保存できるようにサポートする Object Storageの使用方法
  • Load Balancerご利用ガイド: MySQL Serverの読み取り負荷分散をサポートする Load Balancerの使用方法

よくある質問を先にご確認ください。

ご利用ガイドを読む前に、よくある質問への回答をチェックすると不明な点をすばやく解消できます。以下のよくある質問から答えが得られなかった場合、ご利用ガイドで必要な内容をご確認ください。

Q. VPC環境と Classic環境との違いは何ですか?
A. Classic環境とは一般的なクラウド環境をいい、VPC環境とは論理的に相互分離された VPC(Virtual Private Cloud)を提供するクラウド環境をいいます。
VPCを通じて企業が従来使用していたデータセンターネットワークと類似の環境を実装できます。アカウントごとに最大3つの VPCを作成でき、各 VPCは最大ネットマスク0.0.255.255/16(IPアドレス65,536個)サイズのネットワークアドレス空間を提供します。

Q. 作成した MySQL Serverにどうアクセスしますか?
A. NAVERクラウドプラットフォームサーバで Privateドメインを使用してアクセスするか、SSL VPNまたは Publicドメインを使用してクラウド外部からアクセスできます。
NAVERクラウドプラットフォームサーバで Privateドメインを使用したアクセス方法についての説明は、Cloud DB for MySQL を開始するをご参照ください。クラウド外部からのアクセス方法についての説明は、SSL VPNを使用したアクセス、Publicドメインを使用したアクセスをそれぞれご参照ください。

Q. アプリケーションサーバを介さずに MySQL Serverに直接アクセスしてデータベースを管理するには、どうすればいいですか?
A. MySQL Workbenchまたは phpMyAdminを通じて MySQL Serverに直接アクセスして管理できます。
各ユーティリティの使用方法についての説明は、クラウド外部から DB Serverへアクセスをご参照ください。

Q. 個別 MySQL Serverを一般サーバのように開始または停止できますか?
A. MySQL Serverの個別開始または停止はサポートしません。再起動や削除のみ可能です。
個別 MySQL Serverを停止して一時的に料金が発生しない形式では使用できません。再起動する場合、当該 MySQL Serverがインストールされた仮想サーバと当該サーバを同時に再起動します。

Q. 高可用性設定を使用する時、Master Serverと Standby Master Serverの違いは何ですか?
A. MySQL Serverが正常運用される間、Standby Master Serverはいかなるロールもなく Master Serverのデータをそのままコピーします。Master Serverに障害が発生して正常運用できなくなると、自動で Failoverを実行して Standby Master Serverが Master Serverのロールを譲り受けて実行します。

Q. Master Serverを再起動すると、自動で Failoverが実行されますか?
A. 障害が発生する場合のみ Failoverが自動実行されます。ユーザーの再起動コマンドでは実行できません。

Q. ユーザーが直接 Failoverを実行できますか?
A. ユーザーも直接実行できます。サービスオープン前に Master Server障害による Failover状況を再現して、アプリケーションに影響がないか事前に点検できます。
Failoverを実行する間、サーバにアクセスできない場合があります。詳しい使用方法については、DB Serverの Master DB Failoverをご参照ください。

Q. MySQL Serverを再起動した後、容量が減りました。どうすればいいですか?
A. MySQL Serverはトランザクションを長時間使用する場合、一時保存場所である Temporary Tablespaceストレージの容量が増加して MySQL Serverの容量が減ったように表示される場合があります。
これは正常な現象として、MySQL Serverが再起動したらその一時保存場所は返却されます。

Q. Monitoringメニューからサーバをモニタリングする時に、メモリ使用量が継続して増加すると表示されます。サーバに問題が発生したことを意味しますか?
A. MySQL Serverのパフォーマンス向上のために innodb buffer pool_size設定値以上にメモリ使用量が増加する場合があります。実際のメモリサイズの約90%まで使用量が増加することは正常な現象です。

Q. MySQL Serverパフォーマンスや OSに関連してしきい値を設定し、超過時は発生したイベントを管理者に通知する機能はありますか?
A. Cloud DB for MySQLは、基本的にサーバのパフォーマンスや OSに対するモニタリングサービスとイベント収集サービスを提供します。
Cloud Insightと連携してユーザーが直接しきい値を設定し、発生したイベントに対してメールや SMSでアラームを通知するように設定できます。詳しい使用方法は、Monitoringと Eventをご参照ください。

Q. Replication errorが発生して Replicationが停止しています。どうすればいいですか?
A. 状況に応じて Skip replication error機能でエラーが発生したクエリをワンタイムのスキップ処理するか、Replication errorが発生した DBを再インストールできます。
Skip replication errorの場合、Master Serverのデータとの整合性を完全に確認しないため、今後エラーが再発生して replicationが再度停止することがあります。DB再インストールの場合、直近のバックアックで DBを再構築して Master Serverとのデータ整合性をチェックします。再構築するまで時間がかかります。 完了した後は Master Serverと同じデータを持つことになります。
Skip Replication Errorや DB再インストールについての説明は、DB Serverの Replication状態確認をご参照ください。

Q. Replication遅延はどうして発生しますか?
A. Replication遅延は、MySQLの Replicationスペックとユーザーアプリケーションの動作による現象として、Cloud DB for MySQLの障害ではありません。一般的に Replication遅延は、Master DBに書き込み負荷が高い場合、多くの書き込みクエリが流入される場合、1つのトランザクションで大量の変更後に commitした場合、Primary Keyがないテーブルに多くの rowを変更するクエリを実行した場合、長時間の実行が必要なクエリが流入される場合、ロックによって待機する場合に発生します。
Monitoringの Query Timelineのグラフチャートで遅延が発生するクエリを確認できます。Query Timelineで遅延が増加する時点を検索したり、遅延しているサーバの Query Timelineをご確認ください。

Q. Replication遅延を緩和したり解決するには、どうすればいいですか?
A. 遅延の発生時に innodb flush log at trx_commit Config値を変更し、Master DBの Replication遅延の原因になる Primary Keyがないテーブルに Primary Keyを追加した後に Standby Master Serverを再構築してください。
Master DBの innodb flush log at trx _commit値に関する説明と変更方法は、MySQLガイドと DB Serverの DB Configの管理をそれぞれご参照ください。
Master DBの Primary Keyがないテーブルに Primary Keyを追加した後、Standby Masterを再構築する方法は2つあります。Replicationの状態確認で再インストールするか、Master Serverの高可用性設定を解除した後に再設定してください。

Q. 外部ソリューションと連携して使用できますか?
A. ゼロボード、グヌーボードなどの外部ソリューションと連携できます。ストレージエンジンを InnoDBに指定してインストールすると使用できます。
他のストレージエンジンが必要な場合、MySQLインストール型サービスを使用できます。